「パセオ」後継の札幌駅高架下新商業施設、2028年冬頃に開業

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 JR北海道(本社・札幌市中央区)は、北海道新幹線札幌駅工事に伴い、2022年9月に営業を修了した商業施設「パセオ」(北区北6条西2丁目~4丁目)の後継として、新商業施設(施設名は未定)を2028年冬頃に開業する。このため、2025年秋頃からリニューアル工事に着手する。(写真は、営業していた頃の「パセオ」)

 新商業施設は、食物販や飲食など「食」を強化することや、駅立地を生かしたゾーニングと新業態の導入などによって、日常使いから国内観光客、インバウンドまで幅広い客層が利用できる施設を目指す。デザインは、のびやかな札幌の大地と北の大地の息吹を映し出し、歩いて楽しく心地良いものにする。また、場所の記憶を未来に受け継ぐ、タイムレスでサスティナブルなものにする。

 EAST1階は食物販ゾーン、WEST1階は飲食・食物販ゾーン、EAST地下1階は物販ゾーン、CENTER地下1階は物販ゾーン、WEST地下1階は飲食ゾーンを予定している。事業主体は従来通り、JR北海道のグループ会社、札幌駅総合開発(本社・札幌市中央区)。売り場面積は約5000坪(約1万6500㎡)、ショップ数は約200店舗で、いずれも「パセオ」と同程度になる。テナントの募集説明会は、2025年秋頃を予定している。

 なお、在来線の札幌駅エキナカ商業施設は、2027年度末に全面開業、札幌高架下旧「サツエキBridge」は、2028年秋頃に開業する予定。JR北海道は、これら札幌駅周辺商業施設について、北海道新幹線札幌開業の時期に関わらず、できる限り、早期の開業に向けて検討を進めるとしている。

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