「イトーヨーカドーアリオ札幌店」(札幌市東区北7条東9丁目2-20)を承継する「ダイイチアリオ札幌店」のオープンを知らせるチラシが2025年3月6日に、東区周辺で新聞に折り込まれた。開店日である同年3月21日(金)の15日前の告知は、ダイイチ(本社・帯広市)の「フレカプラスカード」(電子マネー付きポイントカード)の会員募集を訴求するものだった。(画像は、「ダイイチアリオ札幌店」のオープンを知らせる折り込みチラシ)
チラシには、「ダイイチアリオ札幌店」の2025年3月21日オープンが大きく告知されており、《北海道初のセルフサービスのお店を創業した十勝・帯広生まれのスーパーです。》と書かれている。チラシは、「フレカプラスード」の入会を呼びかけるもので、同年3月8日(土)~同月9日(日)と、3月15日(土)~同月20日(木、祝)の2回、アリオ札幌内で事前入会を受け付けることが記されている。同年4月30日(水)までに入会すると、200ポイントをプレゼント(入会金税込み100円)することも大きく訴求している。
ヨーカドーアリオ札幌店の閉店セールチラシでは、ヨーカドーアリオ札幌店の鈴木一茂店長とダイイチの若園清社長が並んで写真に納まり、《Daiichiにお任せください》の表記があった。それを受けた「ダイイチアリオ札幌店」のオープン告知チラシには、ヨーカドーの表記はなく、《nanacoのお支払いでもフレカポイントが付与されます。》とだけ書かれている。
この日は、セブン&アイ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)が、イトーヨーカ堂(同・同都品川区)やヨークベニマル(同・福島県郡山市)などの持ち株会社ヨークホールディングス(同・東京都千代田区)を米ベインキャピタルに売却することを正式に発表した日。ダイイチに30%の資本参加をしているイトーヨーカ堂の影は、徐々に薄くなり始めている。チラシからそんな背景も見えてくる。