マックスバリュ北海道(本社・札幌市)の7月度売上高が全店ベース、既存店ベース共に対前年同月を上回った。新店を含む全店と既存店がともに対前年同月を上回るのは35ヵ月連続。8月もこのペースが続けば、食品スーパーとしては全国的に珍しい36ヵ月間連続前年同月超えとなる。(写真は7月25日にオープンしたマックスバリュ八軒5条店)
 
 同社の7月度は、猛暑など高温の日が多かったため好調な売上げを持続。新店2店を含む全店ベースでは前年同月比106・2%で既存店のみでは同105・0%と高い伸びを示した。今年の7月は昨年よりも日曜日が1日少なかったことを勘案すると、実質的には107~8%ほどの高成長になった模様。
 
 売上げが伸びているのは、既存店舗のリニューアルとディスカウント(DS)への業態転換が成功しているため。消費者の即食ニーズに対応した品揃えとイオンのプライベートブランド(PB)『トップバリュ』が食品値上げの続く中で価格を据え置いていることもある。
 
 同社が、全店・既存店の両方で対前年同月を上回り始めたのは2010年9月。その年の2月から既存店をDS業態の『ザ・ビッグ』転換し始め、以降、不振既存店の転換を進めるとともに収益店舗の既存マックスバリュ店舗はリニューアルを進めてきた。現在、全73店舗中、『ザ・ビッグ』は16店舗を占める。
 
 7月度売上げが対前年を上回ったが8月も高温が続き、売上げは好調。36ヵ月連続の対前年同月超えはほぼ確実な情勢だ。


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