ホームセンター、コメリ(本社・新潟市)の苫小牧進出が明らかになっているが、今度はサンワドー(本社・青森市)の進出構想が浮上している。札幌市内は大型ホームセンター(HC)が相次いでオープンしており新規の出店余地は乏しいが、苫小牧市は人口の割合から見てHCが少ないことから未進出のHCが出店意欲を高めているもので、コメリ、サンワドー以外のHCも着々と準備を進めているという。
 
 コメリの進出予定地とされているのは、苫小牧市新開町2の国道36号線に面した約3万㎡の敷地。昨年8月に地元苫小牧市の杉山不動産が市から取得した土地で、ここにコメリは店舗面積1万㎡級の大型HCを出店する計画。
 
 コメリは、全国でHC事業を展開。総店舗数は1100店を超えるが、道内では永山店(旭川市永山8条4丁目)と音更店(河東郡音更町木野大通西)の2店舗しか営業しておらず道央圏での知名度は低い。
 苫小牧市には店舗面積1万㎡を超える大型HCがないことからコメリは巨艦店舗で一気にシェア固めを行う目論見のようだ。
 
 さらに浮上してきたのがサンワドーの進出構想。出店場所として候補に挙がっているのは苫小牧市の中でも人口増加が著しい沼ノ端地区。苫小牧市は東西に長い市街地だが、ここ数年は東部に商業集積が進んでおり、サンワドーはHC空白区の東部地区で勝機を見出す考えのようだ。
 
 サンワドーは、道内で札幌市内2店舗、北広島市、砂川市、深川市、登別市、函館市内2店舗の計8店舗を展開しており、一部店舗ではフランチャイズで業務スーパーも営業している。
 苫小牧市では、このほかにも西部地区で苫小牧未進出のHCが出店する構想もある。
 
 現在、苫小牧市内にはホーマック4店舗、地元のフジタ産業が「ハッピーワン」2店舗をそれぞれ展開しているが、コメリに続いてサンワドーも進出すればHC業界は一気に競争が激しくなる。


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