ダイイチ(本社・帯広市)の2024年9月期決算は、売上高518億2700万円、営業利益19億1400万円、純利益14億2400万円となり、前期比7・9%の増収、7・0%の営業利益増、15・4%の純利益増となった。売上高は、500億円を突破した。(写真は、「ダイイチすすきの店」)
売上総利益率は25・6%となり、前期比0・4ポイント増加、売上高販売費一般管理費比率は23・0%となり、同0・4ポイント増加、売上高営業利益率は3・6%と同0・1ポイント低下した。設備投資額は26億8800万円で、前期の6億9600万円、前々期の9億3600万円に比べて大幅に増えた。
売上高は、昨年11月30日に出店した「すすきの店」(札幌市中央区、約596坪=売り場面積1970㎡)の売り上げが10ヵ月分オンされたうえ、イトーヨーカドー帯広店跡に今年9月27日に出店した「稲田店」(帯広市、約817坪=2698㎡)の売り上げが4日分オンされ、全店ベースで同7・9%増、既存店ベースでは、同4・0%の増加だった。地域別売上高は、帯広ブロック10店舗が208億1600万円(前期比4・6%増)、旭川ブロック7店舗が142億5300万円(同3・6%増)、札幌ブロック7店舗は167億5400万円(同16・5%増)となった。
商品力強化への取り組みとして、地域企業とコラボした商品を11アイテム開発したほか、セブン&アイ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)との連携強化の一環として、「セブンプレミアム」商品の取り扱い数を「稲田店」オープン時に約100アイテム増やした。移動スーパーの「とくし丸」事業は、期末で16台稼働させており、地域ニーズに対応するため増車を検討する。
2025年9月期決算は、今年11月8日にオープンさせた「千歳店」(千歳市)と2025年春にイトーヨーカドーアリオ札幌店(札幌市東区)跡に出店する新店舗が寄与するため、売上高は12・9%増の585億円を見込む。しかし、販管費増を想定しており、営業利益は13・8%減の16億5000万円、純利益は15・8%減の12億円を予想している。