ホクレン商事(本社・札幌市北区)は2024年11月1日、「ホクレンショップFoodFarmルシナ店」(沙流郡日高町富川北4丁目1-2)をオープンさせた。JAびらとり(本所・沙流郡平取町)が運営していた「Aコープとみかわルシナ店」の営業を引き継ぎ、全面的にリニューアルした。ホクレン商事にとっては新店舗扱いで、2015年7月の「ホクレンショップFoodFarm苫小牧しらかば店」(苫小牧市)以来の出店になる。(写真は、「ホクレンショップFoodFarmルシナ店」のオープンを待つ買い物客)
(写真は、縦型陳列を行っている青果コーナー※店内写真はすべて了承を得て撮影しています)
「Aコープとみかわルシナ店」は、旧JAとみかわが、1996年にオープンさせたスーパー。売り場面積約560坪。2015年にJAとみかわとJA平取町が合併、新たに誕生した「JAびらとり」が、同店の運営主体になった。しかし、ピーク時の年間17~18億円の売り上げから、昨今は、12億円程度に減少。単位農協での運営は困難とし判断、スーパーマーケット事業を展開しているホクレン商事に運営を承継することにした。
(写真は、惣菜コーナー)
(写真は、鮮魚コーナー)
「JAとみかわルシナ店」は、2024年9月30日で一旦閉店。ホクレン商事は、1ヵ月間かけて店舗内外装やゴンドラ、冷蔵・冷凍ケースの全面交換を行った。改修投資は約3億円。オープン日は、曇天になったが、9時の開店前には、店舗前の駐車場が満車になり、隣接する予備駐車場にも次々と車が入った。店舗入り口前には、200人以上が並び、開店時刻を10分繰り上げてオープンした。
(写真は、冷凍食品コーナー)
店舗内の照明は明るく、札幌市内の「FoodFarm」業態の店舗と同様の設えになっている。青果では、立体感のある陳列方法を採用して旬の柿などを並べているほか、鮮魚、精肉、惣菜の品揃えも、従来から大幅に増やした。リーチインケースを並べた冷食コーナーには、業務用の肉なども揃えた。また、道産加工品を集めた「北の恵みコーナー」や各コーナー横の平台に、道内外の菓子を揃える独特の販促手法なども踏襲した。訴求力が弱まる最終通路には、和日配商品を並べて買い物意欲を喚起するなど、商品配置にも工夫した。
(写真は、つゆ・スープを豊富にラインナップしたエンド)
旧店舗の頃は、年間10数億円の売り上げだったが、今回の新店舗では16億円に引き上げて、地域一番店を目指すことにしている。ホクレン商事の中里雅明常務取締役店舗事業本部長は、「これまで苫小牧方面に買い物に行っていたお客さまにも満足してもらえる品揃えを行っているので、ぜひ地元で買い物をしてほしい」と話している。
(写真は、富川エリアに初登場した「ダイソー」)
「ホクレンFoodFarmルシナ店」のオープンに合わせて、大創産業(本社・東広島市)の100円ショップ「ダイソーホクレンショップ富川ルシナ店」(約190坪)も開店した。グローバル運営本部北海道地区の山田峻嘉エリアマネージャーは、「富川エリアはダイソー店舗の空白地帯だった。この店舗は、商品数2万アイテムと同じ中型店よりも品数を増やしているので、気軽に利用してもらいたい」と話していた。