イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、10月21日9時に低価格スーパー「ザ・ビッグ永山店」(旭川市永山5条19丁目1-41)をオープンさせた。旭川市内4店舗目の「ザ・ビッグ」で、食品値上げが進む中、多店舗化によって買い物客の節約志向の受け皿となりそう。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。


(写真は、10月21日にオープンした「ザ・ビッグ永山店」)

 この日は、朝から晴天の日よりでオープンの30分前には駐車場のほぼ半分が埋まり、入り口には開店を待つ買い物客の行列ができた。開店時間を15分早めて午前8時45分に開店。ソーシャルディスタンスを確保するため、入場制限を行いながら、待ちわびた買い物客を店内に招き入れた。

 イオン北海道に統合される前のマックスバリュ北海道が低価格業態「ザ・ビッグ」の展開を始めたのは、2010年2月の「ザ・ビッグエクスプレス平岸店」から。その後、店舗を増やすとともに品揃えを工夫、低価格と美味しさを両立させる取り組みを行ってきた。「ザ・ビッグ永山店」は20店舗目の節目となることもあって、低価格訴求とともに買う楽しさ、選ぶ楽しさを付加した品揃えを強化している。

(写真は、地酒「男山」の酒粕を利用した「知床鶏胸肉ザンギ」)
(写真は、地酒「高砂酒造」の酒粕を使用した粕味噌漬「豚ロース味付け肉」)

 その一つが、地場商品を多数揃えた点。地酒「高砂酒造」の酒粕を使用した「豚ロース味付け肉」、「男山」の酒粕を利用した「知床鶏胸肉ザンギ」、キッコー二ホンの愛称で市民に親しまれている日本醤油工業のだし醤油を使用した「豚トントロスタミナ丼」、新子焼きのたれを使った「若どりももの味付け肉」など、今まで以上に地域密着度を高めた商品展開を進めている。

(写真は、「焼き豚がたくさん入ったこだわりの炒飯」、「ダブルソースが決め手の太麺焼きそば」などが並ぶ惣菜コーナー)

 惣菜売り場は、食品スーパーを特徴づける重要なコーナーで、高まる中食需要に対応して商品数を約200品目に増やした。弁当では、他のザ・ビッグ店舗で先行販売して大好評の「焼き豚がたくさん入ったこだわりの炒飯」、「ダブルソースが決め手の太麺焼きそば」など、吸引力のある商品をそろえた。

(写真は、ザ・ビッグ最大の冷凍食品コーナー)
(こちらもザ・ビッグ最大のトマト売り場)

 入り口近くにある農産売り場には、ザ・ビッグ店舗最大級のトマト売り場をつくった。有機トマトや高糖度トマト、原材料にこだわったトマトジュースなどをそろえた。さらに目を引くのが、冷凍食品コーナー。環境省の脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型自然冷媒機器導入加速化事業の適用を受け、自然冷媒(CO2)による冷却装置を備えた冷凍ケースを導入するなどして、ザ・ビッグ最大級の品揃えを実現させた。

 レジ待ち時間の短縮や接触回避のために通常レジ8台すべてに支払いセルフレジを導入(16台)、買い物カートをそのまま差し込めるカートインサッカー台も導入した。オープンを見守ったイオン北海道の青栁英樹社長は、「旭川市内4店舗のザ・ビッグで、お客さまの期待に応えられる店舗にしたい。良い商品をより安く提供するのが、ザ・ビッグ。市内の方はぜひご来店いただきた」と話していた。
 
 同じ敷地内の「ツルハドラッグ旭川永山5条店」は10月20日にオープンしたほか、元祖旭川ラーメン「一蔵永山店」はきょう10月22日にオープンする。その他、2023年4月開業を目指して医療モールの建設も進んでいる。

※記事中の店内写真は、イオン北海道の許可を受けて撮影しています。



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