「イトーヨーカドー函館店」跡居抜き出店、「ロピア」に競り勝った「トライアル」

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 2022年7月3日に閉店した「イトーヨーカドー函館店」(函館市美原1丁目3-1)跡の中核施設として、トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)が、ディスカウントストア(DS)の「スーパーセンタートライアル」を出店する。2024年12月20日(金)に、他のテナントとともに「グランディールイチイ」の商業施設名で、グランドオープンする。(写真は、旧「イトーヨーカドー函館店」)

「イトーヨーカドー函館店」は、1980年に開業した3階建てのGMS(大型スーパー)で、地下1階が食品と趣味のフロア、1階がファッションのフロア、2階が子ども・くらしのフロア、3階は屋内駐車場。店舗面積は約4794坪(1万5658㎡)。周辺の競合店の影響や、地域の消費者ニーズに対応した品揃えが難しくなってきたことなどから、2022年7月3日に、40年を超える営業を終えた。

 土地建物は、地元の不動産事業者、一位物産(函館市)の所有。一位物産は、地下1階の中核施設としてスーパーマーケットの誘致を進めてきたが、最終的にOICグループ(本社・川崎市幸区)のDS「ロピア」と「トライアル」の競い合いとなったが、「トライアル」が制して居抜き出店を決めた。

 店舗名は、施設名を引用した「スーパーセンタートライアル グランディールイチイ店」となる。店舗面積は、約1000坪で、この面積の「スーパーセンタートライアル」と同様のMD(販売政策)を展開する。トライアルは、函館圏に「上磯店」(北斗市七重浜7丁目14-1)と「北美原店」(函館市北美原町1丁目5-1)を展開しており、今回の新店舗は、「北美原店」と距離的に近い。トライアルカンパニーの関係者は、「函館市は道内で人口3位の規模。今回の新店舗の他にも出店、面として売り上げ増を計画している」と話す。旧「イトーヨーカドー函館店」のような居抜き物件は、初期コストが少なくて済み、早期黒字化が可能。道内流通各社が、居抜き出店を躊躇している間に、「トライアル」「ロピア」が競い合うという構図が、今後も出てきそうだ。
 なお、「グランディールイチイ」の2階には、障害のある子どもも、ない子どもも一緒に遊べる北海道初の全天候型インクルーシブ屋内広場「いちいの森」を整備。広さ約450坪の広場には、車椅子でも述べることが可能な丘も設置する。出店テナントは、函館初のテナントを含め全25店舗が出店する。

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