「スーパーくまがい」承継の「ラッキーマート白老店」オープン、北雄ラッキー桐生宇優社長「地元愛引き継ぐ」

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 白老郡白老町の地域密着スーパー「スーパーくまがい」(本町1丁目9-41)を承継した北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、店舗名を「ラッキーマート白老店」に変更して、2024年8月26日にオープンさせた。「くまがい」の地域密着路線を踏襲するとともに、ラッキーの仕入れやオペレーションを組み合わせ、地域で持続可能なスーパー運営モデルを構築していく。(写真は、「ラッキーマート白老店」の外観。画家・吉田卓矢氏の壁画は継続して使用している)
(写真は、水産コーナー)

「スーパーくまがい」が閉店したのは、2024年8月16日。それから10日後に「ラッキーマート白老店」が居抜きでオープンした。店舗のレイアウトを変えず、什器もそのまま使用。パート・アルバイト従業員約40人の大半は「くまがい」から引き続き雇用した。水産と精肉、青果の生鮮食品のうち、とりわけ「くまがい」が強かった魚介類は、地元仕入れルートを存続。一方でグロサリー食品(一般食品)は、北雄ラッキーが加盟しているCGCの商品を充実させ、鮮度と価格の両立を目指していく。また、精肉や水産、惣菜の一部には、小樽市銭函の生鮮・デリカセンターから供給する。レジは、フルセルフレジを新たに4台導入、セミセルフレジ1台と計5台で対応する。

(写真は、精肉コーナー)

「くまがい」のもう一つの売りだった、海鮮丼などを提供する食堂「元気広場」も継続して運営。惣菜の担当者が店舗で販売している、新鮮な魚介類などを使用して提供する。ラーメンについては、新たに製麺会社の指導を受け、おいしさを追求する取り組みも続ける。

(写真は惣菜コーナー)

 店舗外観は、店舗名の看板を取り替えただけで、2022年の「ルーツ&アーツしらおい(白老文化芸術共創)で画家の吉田卓矢氏が描いた壁画「白老の夢」はそのまま掲げている。この壁画は、一定期間掲げた後、「くまがい」オーナーが、別の場所に保管する予定になっている。店舗の敷地面積は約941・80坪(3113・39㎡)、延べ床面積は約514・30坪(1700・17㎡)、店舗面積は約309・40坪(1022・81㎡)。駐車台数は40台。営業時間は9時~20時。初年度売り上げは、8億円を予定している。

(写真は、海鮮丼などを提供する「元気広場」)

「ラッキー新琴似四番通店」(札幌市北区)副店長から異動してきた畠中喜幸店長は、「地元のお客さまから選ばれるスーパーを目指し、冷蔵庫代わりに使ってもらいたい。『くまがい』時代のフレンドリーさを失わないようにして、お客さまに楽しい買い物時間を提供する」と話した。北雄ラッキーの桐生宇優社長は、「『くまがい』の熊谷威二会長の地元愛に共感して承継を決めた。高齢化、人口減少の中で、地方のローカルスーパーが持続可能なノウハウをつくっていきたい」と語った。

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