白老町の「スーパーくまがい」、北雄ラッキーが事業譲受

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 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、白老郡白老町の地場スーパーマーケット「スーパーくまがい」(白老郡白老町本町1丁目9-41)の事業を譲り受ける。北雄ラッキーは、地方での小型店を持続的に運営する仕組みを構築しており、同社は「スーパーくまがい」を「ラッキーマート」に転換して営業する。事業譲受日は、2024年8月16日。(画像は、「スーパーくまがい」のfacebookより)

「スーパーくまがい」は、熊谷商店が運営するスーパーで、1974年9月創業。店舗面積は約300坪。単独店舗ながら、過去には坪効率全国一のスーパーになったこともあり、地域に密着した、質にこだわったスーパーとして地元で人気がある。北雄ラッキーは、札幌市やその近郊、道東、道北で600坪級のスーパーを展開しているほか、300坪級の小型スーパーの展開も行っている。

 これまでに、スーパーハルキ(岩見沢市)の店舗承継やAコープ店舗の承継も行ったことがあり、今回、両社の意向が一致して、熊谷商店が、北雄ラッキーにスーパー事業を譲渡することにした。2024年5月22日に契約を締結した。譲渡金額は非開示。従業員約40人は、希望により引き継ぐ。

 北雄ラッキーは、惣菜や生鮮食品のセンター(札幌市手稲区)を2021年11月に大幅に増強しており、主に小型店向けに供給することで、小型店のオペレーションコストの低減を図っている。一般的に小型店で利益を確保することは難しいとされているが、同社は、このセンター供給をはじめとした施策で、収益体質を構築している。地方の単独スーパーは、卸の物流ルートが細くなる傾向や人口減少で、持続性に黄信号がともっている。熊谷商店は、「スーパーくまがい」を北雄ラッキーに譲渡することで、地域の食のインフラとして店舗存続を託すことにした。

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