食品スーパーの豊月(本社・芦別市、本部・苫小牧市)は5日午前9時、「フードD平岡食彩館」(札幌市清田区平岡2条3丁目)をリニューアルオープンした。同店は2008年8月にオープンしたが、その後競合店が次々に出店、競争が激しくなっていた。今回のリニューアルは同社の沼ノ端食彩館(苫小牧市)で実施した「MD(マーチャンダイジング)改装」を踏襲したもの。(写真は、リニューアルオープンしたフード平岡食彩館と『キャンベル』のスープコーナー)
豊岡憲治社長は、「商品設計を見直し、グローサリーでは1000アイテム以上増やした。多様なニーズにこたえられローカルスーパーとして差別化した店舗になっている」と語った。
同店は、オープン当初は年間25億円を売り上げる店舗だったが、その後周辺に競合店が次々にオープンし競争が激しくなり、最近では年間20億円に届かなくなっていた。
今回のリニューアルでは、惣菜類の対面販売やサラダステーションなど新しいカテゴリーを導入、SKU(在庫管理単位)は1万6千程度まで増やしている。
同社の沼ノ端食彩館に続くMD改装だが、平岡食彩館の改装に踏み切ったのは「競争が激しい中で、客層を確保するため。ローカルスーパーとして生き残るため独自のMDをより進化させている」と豊岡社長は自信を示す。
「かつては東京で売れたものが札幌で売れるまでに時間差があったが、今は同時に売れ始める。そういう品揃えが必要になっている」(豊岡社長)とし、キャンベルのスープなどを幅広いカテゴリーで取り揃えている。
同社は、沼ノ端食彩館、平岡食彩館に続いて全店舗を対象に今年から来年にかけて順次MD改装を行っていく考えだ。