コロナの禍に北海道でも店舗を増やしていった、東亜産業(本社・東京都千代田区)の半額専門店「TOAmart(トーアマート)」が北海道からなくなる。最大17店舗まで増えたが、最後の1店舗となっていた「大通り店」(札幌市中央区大通西12丁目4-99)が、2024年7月15日(月、振替休日)で営業を終える。「TOAmart」は、2021年11月の北海道初出店から3年足らずでゼロになる。(写真は、2024年7月15日に閉店する「TOAmart大通り店」)
「TOAmart」は、日用雑貨、美容・健康器具、食品などの企画開発・製造、卸の東亜産業が、全国で展開する半額専門店。店舗によって扱う商品は違うが、食品や菓子、ドリンク、日用消耗品、衛生用品、台所用品、電化製品、化粧品、健康グッズ、美容家電、ブランド品、旅行用品、衣料品、バラエティグッズ、アウトドア用品、スポーツ用品、インテリア、ペット用品などさまざまな商品が半額で販売されていた。
東亜産業は、コロナの感染拡大が始まった2020年頃に新型コロナウイルスPCR検査センターを全国に展開していたが、2021年後半からこのPCRセンターを衣替えして、「TOAmart」の出店を加速。最盛期の2023年初めには、北海道でも17店舗を展開、半額ということで来店客も多かった。しかし、2023年2月頃から全国的に閉店が始まり、道内店舗も次々と閉店。
2024年になってからも閉店が続き、直近では「苫小牧店」(苫小牧市)と「大通り店」のみになっていた。このうち「苫小牧店」は6月末に閉店、最後の1店舗となった「大通り店」も7月15日19時で閉店、これによって「TOAmart」は、北海道からなくなる。出店からわずか2年8ヵ月、コロナ禍で生まれた店舗が姿を消す。