コロナ禍で全国でオープンが続いた、東亜産業(本社・東京都千代田区)の半額専門店「TOAmart(トーアマート)」の閉店が続いている。北海道では、2023年初めには17店舗だったが、現在は8店舗と半減。さらに分かっているだけでも3店舗が閉店する予定で、一気に縮小モードになった。(写真は、2023年10月31日に閉店する「TOAmart東雁来店」)
(写真は、2023年11月30日に閉店する「TOAmart札幌宮の沢店」)

「TOAmart」は、日用雑貨、美容・健康器具、食品などの企画開発・製造、卸の東亜産業が全国で展開している半額専門店。コロナの感染拡大が始まった頃、同社は新型コロナウイルスPCR検査センターを全国に展開したが、2021年後半からこのPCR連鎖センターを衣替えして「TOAmart」の出店を開始した。

 北海道では、2021年11月に札幌狸小路商店街にあった「PCR札幌センター」(中央区南2条西4丁目清水ビル1・2階)を「TOAmart」転換、以降、函館、帯広、旭川、稚内など各地のPCR検査センターを「TOAmart」に転換するとともに、閉店したコンビニ店舗跡や物販店跡などに店舗を増やしていった。

 2023年初めには、札幌市4店舗、函館市2店舗、旭川市、恵庭市、小樽市、帯広市、稚内市、苫小牧市、滝川市、登別市、中川郡幕別町内、檜山郡江差町内、余市郡余市町に各1店舗の計17店舗を展開していたが、今年2月頃から閉店が増え始め、現在は札幌市4店舗、小樽市、苫小牧市、函館市、登別市各1店舗の計8店舗になっている。

 そうした流れを受け、同年10月31日(火)に「東雁来店」(札幌市東区)、「登別店」(登別市)、11月30日(木)に「札幌宮の沢店」(札幌市西区)が閉店する。「東雁来店」は、「未来書房東雁来店」跡、「登別店」は「東京靴流通センター登別店」跡、「札幌宮の沢店」は、「楽一北海道免税店」跡への居抜き出店で、それぞれ1年2ヵ月、11ヵ月、1年11ヵ月で営業を終える。その他の店舗でも、営業時間の短縮が11月1日から始まる予定で、今後店舗数はさらに減りそうだ。


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