イオン北海道が仕掛ける十勝圏の低価格競争、「ザ・ビッグ」2号店も決定

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、帯広市に初のディスカウントスーパー(DS)「ザ・ビッグ」を2024年7月19日(金)にオープンさせる。「ザ・ビッグイーストモール店」(東4条南16丁目6)がそれで、既存店「マックスバリュ」からの業態転換。さらに、2号店として、小型DSの「ザ・ビッグエクスプレス春駒通店」(西19条南4丁目25-7)を同年8月下旬にオープンさせる。イオン北海道は、帯広市など十勝圏で店舗のDS転換を加速、消費者の支持を期待する。(写真は、「ザ・ビッグ」の店舗看板)

 7月19日にオープンする「ザ・ビッグイーストモール店」は、1999年11月に旧いちまる(本社・帯広市)が「イーストモールいちまる」としてオープン。2015年10月に当時のマックスバリュ北海道(現イオン北海道)が、いちまる14店舗を承継したことに伴い、2016年7月に「マックスバリュイーストモール店」に転換した。店舗面積は約754坪(約2560㎡)。今回、「ザ・ビッグ」業態への転換は、地元の声を反映したもの。

 帯広市など十勝圏内では、DSの「スーパーセンタートライアル」が2店舗展開しており、今後も出店を増やしていく勢い。イオン北海道は、既存「マックスバリュ」の業態転換で、DS化を進め「トライアル」対抗軸を構築する。「ザ・ビッグ」2号店は、「ザ・ビッグエクスプレス春駒通店」。同店は、1995年12月に「リバティーいちまる」としてオープン、2017年9月に「マックスバリュ春駒通店」に改称した。売り場面積は約393坪(約1300㎡)と、一般的なスーパーマーケットに比べて小型のため、小型DS業態の「エクスプレス」にする。

「ザ・ビッグ」は、商品を「エブリデー・ロー・プライス」で提供する業態。毎月第2日曜日は、来店客すべてを対象に、5%OFFになる「ザ・ビッグデー」を行っている。また、毎月29日は、牛肉、豚肉、鶏肉などが10%OFFになる「肉の日」、毎週水曜日・木曜日は、「本体価格79円均一祭」を行っており、消費者の節約志向に対応している。

 イオン北海道が、十勝圏で展開するスーパーマーケットは現在、全7店舗が「マックスバリュ」。そのうち、旧いちまる承継店舗は6店舗。今回、2店舗が「ザ・ビッグ」に転換するが、さらに転換が増える可能性は高い。旭川地区、釧路地区では、全4店舗が「ザ・ビッグ」となっており、旧いちまる店舗の全転換も選択肢に入っているようだ。

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