キテネ食品館「月寒店」、中塚誠代表取締役が明かす秘策

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 JR手稲駅前の地域密着スーパー「キテネ食品館」(札幌市手稲区手稲本町2条4丁目8-20)の2号店となる「月寒店」(同市豊平区月寒東3条4丁目2-6)のオープンは、近日中になりそうだ。キテネ食品館の中塚誠代表取締役(50)が、本サイトに明らかにした。(写真は、キテネ食品館・中塚誠代表取締役)

 キテネ食品館は、青果、鮮魚、精肉、食品(日配品、グロサリー、菓子など)の各部門が独立した法人格を持つ、市場形式のスーパーマーケット。手稲の店舗が、現在の運営形式になったのは10年ほど前からで、それぞれのプロフェッショナルが商品を厳選して調達。各法人のトップが、積極的にSNSを駆使して鮮度の良さや価格などをアピールすることで、支持が広がっている。「札幌市内外のほか、関東圏から出張で来た人たちも当店に寄ってくれて、お土産を買ってくれることが多くなった」(中塚さん)。

 2号店の「月寒店」を出店することにしたのは、手稲店が大規模改修に入った際に代替店舗が必要だったことや、SNSの広がりで年末などには、買い物客で店内が大混雑、キャパシティを超えるほどになったため。「手稲店とお客さまが被らない地域での出店を検討していた時に、当社と同じ全日食グループで昨年閉店していた『スーパーエース月寒サンウェル店』跡が適地と判断したため」(中塚さん)。

(写真は、キテネ食品館月寒店の出店場所=スーパーエース月寒サンウェル店跡)

「月寒店」の売り場面積は、約165坪(547・69㎡)。手稲店に入っている水産、青果、食品の3部門の法人が出店し、水産部門が精肉と惣菜も担当する。従業員は、約40人で対応する。駐車場は分散しているが、収容台数は合計30台。「手稲店の売り上げは年間14億円ほどだが、月寒店では当面、その7割を目指している。店づくりは店員の接客などを含めて昭和のイメージを打ち出し、手稲店と同様に明るく楽しく元気よくを合言葉にしたい。お客さまに毎日来てもらえるような品揃えをして、日々の冷蔵庫代わりに使ってもらいたい」(中塚さん)。

「月寒店」の周辺には、大手スーパーマーケットがひしめき合っているが、中塚さんはこう明かす。「手稲店でも(他のスーパーと)ぶつかり合いをしている。大手は数の原理で戦ってくるが、その隙間や合間を縫うのが私たちのような小さなスーパーの良さ。私自身20数年間、手稲店でもまれてきたので、大手との戦い方は分かっている」。(中塚さんのインタビューは、後日掲載予定)

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