11月30日に札幌市清田区真栄にオープン予定の大型ホームセンター「スーパービバホーム清田店」と家電量販店「100満ボルト清田店」(いずれも仮称)の大規模小売店舗立地法に基づく住民説明会が23日午後6時半から同区真栄の地区会館で開かれた。近隣の住民など14人が参加、建物設置者の東京センチュリーリース(東京都千代田区)や店舗運営者のLIXILビバ(埼玉県上尾市)、サンキュー(福井県福井市)から建物の概要説明があり、大店立地法手続きを担当するストアプロジェクト(札幌市)から交通対策などの説明があった。(写真左は商業施設の建設予定地=2013年5月23日午後撮影、同右は施設配置図。下の道路は羊ヶ丘通で右がスーパービバホームの南棟、左は屋上駐車場を備えた100満ボルトの北棟)
建設場所は、清田区真栄54ほかの羊ヶ丘通に面する約1万坪。現在は市街化調整区域だが、地区計画の指定があり建物建設後に用途地域が決まる。数人の個人所有地を東京センチュリーリースが一括して取得。札幌市の郊外店規制である店舗面積1万㎡以下の縛りはないものの、約9700㎡(南棟=スーパービバホーム)と約4000㎡(北棟=100満ボルト)の建屋2棟を2mの間隔をあけて建設する。店舗の総面積は1万3585㎡。
LIXILビバから、新店舗が昨年6月の小樽店、今年3月の手稲富丘店に続く大型ホームセンターであることが紹介され、「ホームセンターとして道内にはホーマックがあるが、当社の店舗は建設関係の資材を強化した品揃えでプロ向けにも特徴がある」と差別化できる点を強調した。
サンキューは、家電量販店のエディオングループの傘下企業で北陸を拠点に「100満ボルト」を全国36店舗展開。道内では旭川と帯広に2店舗ずつ、釧路と北見に1店舗ずつの計6店舗を出店していることが説明され、「100満ボルトは帯広の地元店から継承した名称で、北海道がふるさと。札幌は最重点地区として絶対に進出したい地域だった。家電量販店では最後発だが、環境に配慮した役に立つ店舗づくりをしたい」と述べた。
その後、ストアプロジェクトから交通対策として羊ヶ丘通の中央分離帯を開削して店舗に入る右折レーン1車線を設置する計画が公安委員会等から認められたことが示された。また、店舗から羊ヶ丘通に出る際には左折のみで札幌市が左折オンリーの交通標識を設置することも明らかにされた。
参加者からは「左折帯には何台くらい停まれるのか」や「右折で出ることはできないのか」など交通対策に対する質問があった。説明会は午後7時20分に終了した。
なお、店舗の設計監理は総合プランニングセンター(札幌市)、建設はゼネコンの安藤ハザマ(東京都港区)が担当する。