食品ス―パーのダイイチ(本社・帯広市)は20日、札幌市内4店舗目となる「清田店」(清田区清田2条3丁目)の大規模小売店舗立地法に基づく住民説明会を清田中央総合会館で午後6時半から開催した。近隣住民など12人が出席、ダイイチ側の店舗概要などが説明された後、参加した住民から冬期の交通渋滞を懸念する声や歩道拡幅の有無などについて質問が出た。(写真は、ダイイチ清田店の出店地=2013年2月9日撮影)
説明会の冒頭、ダイイチの若園清専務が「当社は帯広で昭和33年に道内初のセルフサービスのスーパーとして発足、5年後には旭川に進出、帯広は55年、旭川では50年の歴史がある。札幌には平成16年に八軒店、同20年白石神社前店、同23年に発寒中央駅前店に出店したが、清田には札幌初出店の翌年ころから出店したかった。今回の店舗は念願が叶ったわけで、住民の皆様には冷蔵庫代わりに利用して欲しい。コツコツと食生活を応援するとともに帯広・十勝の農産物も提供したい」と挨拶した。
続いて設計監理のマキタ設計事務所と大店立地法手続きを代行するウエストの担当者が店舗の概要を説明。
北海道三八五流通の土地と個人所有の土地を合わせた約4000坪の土地をダイイチが取得し、敷地面積1150坪のダイイチ店舗と同330坪の物販店舗を建設、いずれも鉄骨平屋で天井高は8m50㎝になる。営業時間は午前8時から午前0時で、駐車台数は132台、出入口は羊ヶ丘通に2ヵ所、清田1号線に3ヵ所設置、交通量調査や騒音調査でも基準をクリアしていると報告した。ダイイチの店舗は11月1日に開店予定で、物販店はドラッグストアなど数社と現在詰めの協議を行っておりオープン時期は1~2ヵ月遅れる見通しだとした。
店舗概要が説明された後に参加者から質疑応答の時間が持たれ、「清田1号線の歩道は拡幅するのか」という質問や「羊ヶ丘通と清田1号線の交差点は冬期になると信号待ちで渋滞する。右折ゾーンの拡幅や分離帯の一部撤去などを検討してはどうか」という意見などが出た。
これに対し、マキタ設計事務所の担当者は、「清田1号線は道路幅が12mあり歩道拡幅のために敷地を提供する行政指導は行われていない」と述べたほか、「交通量調査は11月に行ったが冬期は土木センターに除雪や車線の確保をお願いしたい」と答えた。
また、若園専務は、「札幌に出店して苦労したのは雪の問題だった。八軒店でも白石神社前店でもそれぞれ管轄の土木センターに冬場の除排雪について特段のことは求めないので当たり前のことをやって欲しいと要請している。清田店は通学路にも面しているため徹底するようにしたい」と語り、羊ヶ丘通の右折レーン設置や右折サインの点灯時間を長くすることについては、「商業者の意向では行政や警察は動かないため、町内会や自治会の力をいただきながら働きかけをしていきたい」と答えた。
分離帯の一部撤去について住民から近隣の東光ストア真栄店で一部を外した例があると紹介されていた。説明会は午後7時20分に終了した。
ダイイチ清田店は、売場面積が620坪程度になり、白石神社前店とほぼ同じ大きさになるという。