アークス(本社・札幌市)とマックスバリュ北海道(同・同)の4月度売上高は明暗が別れた。マックスバリュ北海道が前年4月を上回り32ヵ月連続で前年同月比超えを果たしたが、アークスは東光ストアや篠原商店で前年4月をクリアしたものの全体では5%程度数字を落とした。単純比較すると両社の間には10%以上の開きがある。(ビッグハウスからスーパーアークスにリニューアルしたラルズが展開する星置店=写真左。リニューアルしたマックスバリュ北海道が展開する北26条店)
 
 アークスの4月度は、全店ベースで前年4月と比べ96・6%、既存店ベースで95・4%といずれも前年に届かなかった。 
客数は全店で98・3%、既存店で97・0%、客単価も全店で98・2%、既存店で98・3%だった。いずれも食品スーパー9社、全291店舗の合計値だが、売上高、客数、客単価の3つの指標が100%を割り込んだのは昨年10月度以来。
 
 今年4月は昨年より日曜日が一日少ない暦の関係から、業界では「97~98%で100%とほぼ同じ」と言われているが、アークスはそれも下回った。ただ、東光ストア(札幌市)や篠原商店(網走市)は100%を超える売上げを確保しており、グループ間の格差がある。
 
 リニューアルした店舗は好調で、ラルズがビッグハウスからスーパーアークスに業態転換したノース店や星置店(いずれも札幌市)、道東ラルズのラルズマート北光店(北見市)は前年を上回っているという。5月以降の売上げアップは、既存店舗のリニューアルが鍵になりそうだ。
 
 一方、マックスバリュ北海道の4月度売上高は、全店ベースで105・9%、既存店ベースで105・6%といずれも昨年を上回った。既存のマックスバリュ店舗から格安食品スーパー、「ザ・ビッグ」への業態転換やマックスバリュ店舗の相次ぐリニューアルが奏功している。全店・既存店売上高が前年同月を上回り始めたのは2010年9月から。4月で32ヵ月連続前年超えを実現している。同社の店舗はマックスバリュ38、マックスバリュエクスプレス1、ザ・ビッグ11、ザ・ビッグエクスプレス5、ジョイ9、札幌フードセンター他9の合計73店舗。


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