ラルズマート苫小牧駅前店が30日午後3時過ぎに営業を終了した。苫小牧駅南口の再開発ビル「egao」(エガオ)の核テナントとして2006年からダイエー撤退後に居抜き出店したものの、駅周辺人口の減少で客数が伸びず7年の営業を終えた。これで駅南地区は食品スーパー空白区になり車を持たない高齢者などは日常の買い物が不便になる。(苫小牧駅南口のegaoの核テナントだったラルズマート=写真左。午後3時過ぎに最後のお客を見送り閉店した=写真右)
苫小牧駅前南口の再開発ビルは、1977年にダイエー苫小牧店を核テナントとしてオープン。しかし、ダイエーは2005年に撤退、その後継テナントとしてアークスグループのラルズ(本社・札幌市)が地下1階にラルズマート苫小牧駅前店を居抜き出店、同ビルもリニューアルして「苫小牧駅前プラザegao」に名称変更していた。
ラルズマート苫小牧駅前店の店舗面積は約800坪。駅ビル所有者のサンプラザからフロアを賃借していたが、賃借期間を残しながら撤退することにした模様。
塚本恭孝店長は、「客数が減っていることが閉店の最大の理由」と語っている。
地下1階ではアークスグループのライフポート(本社・札幌市)が展開する医薬品販売のビッグラッグ苫小牧駅前店が17日に閉店している。
egaoは地下1階、地上7階でファッションやアミューズメントなどのテナントのほか6階には公共サービスのフロアとして市役所の一部機能を移設、住民票など各種証明書の発行などを行っているほかハローワークも入っている。
苫小牧駅周辺には、かつてダイエー、長崎屋、イトーヨーカドー、丸井今井の大型商業施設が集積していたが、ラルズマートの撤退で食料品などを扱う商業施設は長崎屋を引き継いだMEGAドン・キホーテ苫小牧店だけになる。