札幌副都心の新さっぽろと都心のススキノで2023年11月30日、新しい商業施設が1時間差でオープンした。師走の1日前に開業した2つの商業施設は、熱い歳末商戦を予感させるように多くの人で賑わった。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、「BiVi新さっぽろ」の開業式典で行われたテープカット)
(写真は、「COCONO SUSUKINO」の開業式典で行われたテープカット)

 新さっぽろエリアのまちづくり計画の最後に整備された「BiVi新さっぽろ」の開業記念式典は、同日9時15分から2階の室内公園「BiViPARK」で行われた。関係者ら約100人が見守る中で、施設の運営者である大和リース(本社・大阪市中央区)の北哲弥社長は、「当社が運営する『BiVi』は、今回で12ヵ所目となるが、真冬でも公園にいるような空間を演出したBiViPARKは、初めての試み。緑豊かな空間から、お客さま一人ひとりに素敵な日常を提供させていただきたい。これからの新さっぽろエリアにふさわしい魅力ある施設として、長く地域に愛されるように努力していく」と挨拶した。

(写真は、開業式典が行われた2階「BiViPARK」)

 続いて、地権者である札幌副都心開発公社(同・札幌市厚別区)の中塚宏隆社長が挨拶。新さっぽろエリアで「サンピアザ」や「デュオ」を運営する同社にとっては強力なライバルの誕生となるが、中塚氏は「先日、デュオ1に家電量販店が進出、近くのスーパーもリニューアルするなど地域のお店が切磋琢磨して競い合いを始めた。新さっぽろのまちが、より魅力的になって地域の人たちが愛着を持つ、機能性のあるまちになっていくことが一番大切。『BiVi新さっぽろ』の開業が、その大きなきっかけになることを期待したい」と話した。その後、札幌啓成高校吹奏楽部による演奏を経て、関係者によるテープカットが行われた。

 ススキノにあった「ラフィラ」の建て替えによって生まれた「COCONO SUSUKINO」のオープニングセレモニーは、10時30分からススキノ交差点側にある正面入り口前で行われた。施設事業者である東急不動産(本社・東京都渋谷区)や地権者のほか、札幌市の天野周治副市長らがテープカットを行った。天野副市長は、「BiVi新さっぽろ」の開業式典にも出席、来賓祝辞を述べた後に退出して、この場に間に合わせた。

「BiVi新さっぽろ」には、飲食、物販、スーパーやドラッグストアが入り、セカンドオープン時には43テナントが入る。「COCONO SUSUKINO」には、ホテルやシネマコンプレックス、スーパー、ドラッグストアなどを含めセカンドオープン時には73テナントが入る。師走の札幌のまちに、2つの商業施設がいつもと違う彩を添えそうだ。


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