韓国食品や食材、コスメなどを扱う「YES MART」を運営するYES MART(本社・東京都新宿区)が破綻してから20日間が経過、「YES MART札幌店」(札幌市西区)の臨時休業が続いている。一方、「YES MART札幌川沿店」(同市南区)は破綻後も営業を続けており、対応が分かれている。(写真は、臨時休業が続いている「YES MART札幌店」)
YES MARTと親会社の免税店運営、永山(エイサン、本社・東京都台東区)が、東京地裁に自己破産申請をして手続き開始決定を受けたのは、2023年10月20日。負債額は永山が約52億円、YES MARTが約3億6000万円だった。それから20日間が経過、札幌にある2店舗の対応が分かれたままとなっている。
「YES MART」は、免税店の「エイサン」を業態転換する形で、2020年8月から全国で直営、FC(フランチャイズ)の展開が始まった。「YES MART札幌店」(二十四軒4条7丁目1-2)は、元々紳士服の大万の店舗だったが、その後、「サンドラッグ」を経て「エイサン」になり、2020年10月に直営の「YES MART札幌店」に転換、オープンした。
一方、「YES MART札幌川沿店」(川沿15条1丁目1-60)の建物には、元々「ユニクロ」が入っていたが、2020年8月に閉店。その後、同年12月にNKインターナショナル(本社・帯広市)が「ソフトバンク札幌川沿×ワイモバイル札幌川沿」とトレンドショップ「SWEAT」を居抜きリニューアル出店した。2023年3月、「SWEAT」の店舗跡を利用、NKインターナショナルがフランチャイジーになって「YES MART札幌川沿店」を転換オープンさせた。
自己破産に伴って直営の「札幌店」は翌日から臨時休業に入り、現在も休業が続いている。一方、「札幌川沿店」は、フランチャイザーであるYES MARTの破綻には直接関係しないため、運営が継続されている。自己破産後、直営店舗の継承者が現れれば、「札幌店」営業再開の可能性も出てきそうだ。