アインファーマシーズ(本社・札幌市)は、札幌市西区宮の沢の宮の沢ターミナルビル2階で医療モール・ビレッジ型調剤薬局事業を始めた。医療モールに集積する複数の医療機関が発行する処方箋を集中的に取り扱う保険調剤薬局の出店方式。宮の沢ターミナルビル1階は西友が食品スーパーを展開、地下1階にはアインファーマシーズのコスメとドラッグのセレクトショップ「アインズ&トルペ」もある。(写真は、オープンした宮の沢メディカルモール=左とアイン薬局宮の沢店)
 
 宮の沢ターミナルビルは、札幌市営地下鉄東西線の起点、宮の沢駅と直結している。地下1階は飲食・物販店が集まり、1階には西友とバスターミナルがある。2階部分は、西友が住居用品や衣料品売場として利用していたが昨年7月に撤退。ビルを所有する札幌振興公社は、新たなテナント誘致を進め、物販ではなく医療モールとして展開することを決め、昨年からリニューアル工事を進めていた。
 
 4月8日にオープンした宮の沢メディカルモールには、現在アイン薬局と宮の沢腎泌尿器科クリニックが入っている。アインファーマシーズは、一昨年10月に宮の沢ターミナルビル地下1階にコスメとドラッグの「アインズ&トルペ」を出店しており、同ビル内に医療モール、調剤薬局、ドラッグストアという同社3本柱の事業が揃っていることでも注目される。
 
 アインファーマシーズは、これまで札幌市内では基幹病院の近くに出店する門前型調剤薬局の出店が多かったが、今後は複数の医療施設から発行される処方箋を集中的に扱う医療モール・ビレッジ型調剤薬局の展開を重視することにしている。札幌北ビル(北区北7条西2丁目)の「札幌駅北口店」もこうした出店方式の一つ。


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