北海道の「イオン」「イオンモール」に、相次いで100円ショップ「セリア」がオープンする。「セリアイオン千歳店」(千歳市)は2023年10月16日に拡大オープンしており、「セリアイオン余市店」(余市郡余市町)はきょう10月23日にオープンする。これによって北海道の「イオン」「イオンモール」内の「セリア」は、19店舗になる。(写真は、「イオン余市店」)
セリア(本社・岐阜県大垣市)は、北海道で100円ショップ「セリア」を74店舗(きょうオープンの「イオン余市店」含む)を展開している。食品スーパーや大型スーパー、ホームセンターなどにテナント出店しているケースが多く、とりわけ「イオン」や「イオンモール」内への出店比率は高い。全74店舗のうち19店舗を占めており、イオン比率は25%と実に4分の1を占める。
一方、2022年1月にイオン(本社・千葉市美浜区)の連結子会社になったキャンドゥ(同・東京都新宿区)の100円ショップ「キャンドゥ」の北海道店舗は121店舗に及ぶが、目立っているのがホームセンター「DCM」とドラッグストア「ツルハドラッグ」内への出店。「DCM」(DCMニコット含む)には29店舗、「ツルハドラッグ」には27店舗を展開しており、両ブランド店舗内には56店舗、北海道の「キャンドゥ」全店舗の46%もの出店比率となっている。
一方、「イオン」店舗内への出店は6店舗にとどまり、出店比率はわずかに5%。北海道の「イオン」は、「キャンドゥ」から「セリア」に切り替えている例もある。かつて「イオン栄町店」には「キャンドゥ」が入っていたが「セリア」に転換し、今回の「イオン余市店」も「キャンドゥ」から「セリア」への転換だ。「DCM」も「ツルハ」もイオンの資本が入っており、北海道の「イオン」とは兄弟の関係。兄貴分の出店比列が低く、弟分の出店比率が高いという“ねじれ”現象が鮮明になっている。