札幌市中央区南2条西3丁目にあった「サンデパート」を含む周辺を再開発して誕生した、マンション一体型の複合施設「moyuk SAPPORO」の商業施設が、2023年7月18日にプレオープンした。オープン時間の11時には狸小路商店街に長蛇の列ができ、市民の期待が大きいことを示した。グランドオープンは、あす7月20日11時。(写真は、「moyuk SAPPORO」のプレオープンに駆け付けた人たち)
(写真は、来店客を迎える南2西3南西地区市街地再開発組合の久保田雅彦理事長=右)
プレオープンの入場は、「moyuk SAPPORO」のLINE公式アカウントを友達登録した人が条件。オープン前には狸小路商店街に幾重にも行列が続き、同商店街は活気に溢れた。入り口では、「moyuk SAPPORO」の事業者である、南2西3南西地区市街地再開発組合の久保田雅彦理事長らが、来店客を迎え入れた。
「moyuk SAPPORO」は、地下2階、地上28階建て。地下2階から地上3階までが飲食・物販、クリニック、銀行などの商業・業務施設、4階から6階が都市型水族館「AOAO SAPPORO」、上層階が分譲マンション。地下街ポールタウンに直結している地下2階は飲食フロア、地下1階は食とデイリーユースのフロア、1階は暮らしとスイーツのフロア、2階はファッションとビューティーのフロア、3階はキーテナントとも言える「ソニーストア」が入り、9月末には「ロフト」も登場する。
(写真は、2階フロア。ダイソーの新業態「Standard Products」も札幌初出店)
テナント誘致は、コロナ禍の真っ只中だったため、苦戦したというが、北海道初上陸の飲食テナントやソニーストア、ロフトといった核テナントの誘致に成功、商業施設の顔が整った。「moyuk SAPPORO」の巨大な外観の割には、商業施設部分は意外に小ぶり。基準階面積は約993坪(約3280㎡)だが、地下2階と地下1階の駐輪場、1階の荷捌き場、2階と3階の北洋銀行フロアによって商業施設部分は、共有部などを除けば3分の1程度。エスカレーターはフジテックの1人用。
(写真は、1階フロア)
目玉の施設は地上4階から6階の都市型水族館「AOAO SAPPORO」。洗練さと落ち着きのある空間は、大通ゾーンの魅力底上げに大きく貢献しそう。大通ゾーンでは、「4丁目プラザ」、「PIVOT」の閉館が続いたが、「IKEUCHI GATE」、「PIVOT CROSS」、「moyuk SAPPORO」の開業で商業施設の厚みが増してくる。今秋には、「COCONO SUSUKINO」もオープン、コロナ後の札幌の賑わい復活は、大通ゾーンから始まりそうだ。