コープさっぽろとサントリーグループ、霧多布湿原の保全活動支援の共同キャンペーン

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 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は2023年7月13日、ハーゲンダッツジャパン(本社・東京都目黒区)などサントリーグループと共同で、国内5番目の広さを持つ、霧多布湿原の保全活動を支援するキャンペーンを7月19日(水)から実施すると発表した。コープさっぽろの店頭や宅配で、対象となるサントリー商品を組合員が購入すると、1品につき1円を認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト(厚岸郡浜中町琵琶瀬60)に寄付される流れ。キャンペーンは同年8月16日(水)まで、100万円の寄付を想定している。(写真は、コープさっぽろ本部で行われた霧多布湿原保全活動キャンペーンの記者会見)

 ハーゲンダッツジャパンは、アイスクリームの原料となる生乳を厚岸郡浜中町など根釧地区から調達しており、2007年から霧多布湿原の景観保全ボランティア活動に参加している。2021年からは、コープさっぽろとともに、ハーゲンダッツ商品の売り上げ金の一部を、霧多布湿原ナショナルトラストに寄付する活動を実施してきた。

 今回は、サントリー(本社・東京都港区)、サントリーフーズ(同・同)が加わり、サントリーグループが一丸となって展開することにした。共同企画の対象商品は、ハーゲンダッツのアイスクリーム各種のほか、サントリーグループの天然水ブランド、伊右衛門ブランド、ザ・プレミアムモルツを中心としたビールブランド各種。1商品につき1円を寄付するほか、1000円以上購入の組合員を対象に、2023年9月9日(土)~10日(日)開催の霧多布湿原保全ツアーに抽選で5組10人を招待する。

 霧多布湿原ナショナルトラストは、景観だけではなく生物多様性に富んだ霧多布湿原を保全する活動を目的に、民有地の買い取り、調査研究、ファンづくりを3本の柱としている。霧多布湿原の広さは約3168haだが、そのうち民有地は約1200ha。同トラストは2022年までに約1000haを購入しており、今回の共同キャンペーンによる寄付は、こうした民有地買い取りや各種ボランティア活動に利用する。

 会見でコープさっぽろ大見英明理事長は、「日常の利用を通じて、組合員に自然保護活動に参加してもらうのは意義ある活動。取引先を通して、こういった活動を広げていきたい」と話した。霧多布湿原ナショナルトラストの小川浩子理事長は、「組合員と湿原の価値を共有し、恵みを享受し合える関係を築けるように活動したい」と述べた。

 ハーゲンダッツジャパンの石崎賢一北海道支店長は、「霧多布湿原ナショナルトラストや浜中町、コープさっぽろと協業しながら、この活動が北海道の持続可能な経済成長の一助となるよう、10年、20年と継続したい」と語った。
 霧多布湿原ナショナルトラストが、企業と自然保護活動に取り組むのは、サントリーグループが初めて。なお、霧多布湿原ナショナルトラストは、霧多布湿原の自然保護を行っている唯一の団体。

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