札幌石炭坑爆発予防試験所の痕跡がある「ビッグハウス白石店」、2023年6月23日「スーパーアークス」に転換

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 アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)は、「ビッグハウス白石店」(同市白石区)を「スーパーアークス白石店」に転換する。このため、2023年6月12日(月)から11日間休業、同年6月23日(金)にリニューアルオープンさせる。(写真は、「スーパーアークス白石店」に転換する「ビッグハウス白石店」。左の樹木が札幌石炭坑爆発予防試験所時代の名残り)

「ビッグハウス白石店」は、平和通3丁目北1-1の平和通沿いに位置する。この地には、1938年(昭和13年)10月に設置された札幌石炭坑爆発予防試験所(後に北海道石炭鉱山技術試験センター)があったが、同試験所は閉鎖され、後にラルズが土地を取得、2005年9月29日に「ビッグハウス白石店」をオープンさせた。店舗面積約972坪(3210㎡)。

 当時、ラルズは同店の西向かいのビル1階に「フレッティ白石店」を展開していたが、移転増床する形で「ビッグハウス」をオープンさせた。同店の駐車場内には、札幌石炭坑爆発予防試験所の開設当時に植えられた樹木が、伐採されずにそのまま残っている。

 往時の面影を唯一残している同店だが、今回、冷ケースを全面取り換えするとともに、空調設備もガスから電気に切り替えて一新する。また、ロードヒーティングも全面改修する。店内改装では、ベーカリーコーナーを直営化、精肉売り場横に冷ケースを設置、水産売り場では「刺身バイキング」を導入する。投資額は数億円。

 業態も、これまでの一物三値による大量販売志向の「ビッグハウス」から単身世帯、高齢世帯の増加に伴う多品種少量志向に対応した「スーパーアークス」に転換する。同店の売上高は約38億円。業態転換を伴うリニューアルによって、10%の売り上げ増を狙い40億円超えを狙う。なお、同店の冷ケースなど冷凍設備は、小型店での改装時に再利用する考え。

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