イオン北海道(本社・札幌市)は11日、札幌市内店舗で実施していた『小金湯さくらの森募金』で集まった約90万円を札幌商工会議所の小金湯さくらの森募金協力会に寄付した。札商の募金協力会は、札幌市が整備する小金湯さくらの森に桜の苗木を提供するために立ち上げた会。イオン北海道の募金は、約800本植えられる苗木の購入費用に充てられる。(写真は、寄付金贈呈式。左から札商・小金湯さくらの森募金協力会実行委員長の高荷明氏、同会長で札商会頭の高向巖氏、イオン北海道社長柴田祐司氏、同社CS・社会貢献部長大野芳高氏)
札幌市は、南区の小金湯農業センター跡地を利用した広さ約12haの公園「小金湯さくらの森」の整備を決定し2015年春開園を目指して造成を始めている。札商では、この公園に植えられる桜の苗木を提供するため11年11月から協力会を立ち上げ募金活動を始めた。
イオン北海道は札幌市と「まちづくりパートナー協定」を締結しており、同公園の整備に協力することを決め12年6月から『小金湯さくらの森募金』を札幌市内の各店舗で実施、買い物客に協力を呼び掛けてきた。
今回、集まった募金約90万円を同社の柴田祐司社長が札商・小金湯さくらの森募金協力会会長の高向巖札商会頭に寄付、桜の苗木購入費用として利用される。
小金湯さくらの森に植えられる桜は約800本で札幌市内では最大規模になる。そのうちの600本近くは樹高がソメイヨシノの倍になるというエゾヤマザクラ。成長するのには20年近くの歳月が必要で、「ちょうど北海道新幹線が札幌まで開通するころには、観光資源として全国から注目されるようになるだろう」(札商・同協力会実行委員長の髙荷明氏=第一建興江島会長)
同公園には、メモリアルホールも建設される予定で、その壁に1万円以上寄付した企業や人の名前が刻まれるという。