札幌市内と北広島市内でスーパーマーケットの建設が進められている。6月から11月にかけてオープンする3ヵ所の建設現場では、着々と工事が進み、風景も刻々と変わっている。建設現場を訪れてみると、遠景とのコラボがその地域の特徴を示していた。(写真は、藻岩山を望むことができる「マックスバリュ山鼻店」の建設現場)
石山通の山鼻地区で建設が進んでいる「マックスバリュ山鼻店」。現在は基礎工事の段階で、建物の鉄骨はまだ組み上がっていない。工事現場の遠く先に見えたのは、残雪のある藻岩山だった。標高531mのこの山は、札幌中心部のシンボルでもある。最近は、マンション建設も進み、場所によってはこの山が見えないが、工事現場のフェンスの間からはくっきりと見えた。
店の建設は9月末まで続く予定。藻岩山に紅葉の季節が訪れる頃、山鼻のこの界隈には賑わいのスポットが加わる。
(写真は、南平岸駅がすぐ近くに見える「マックスバリュ南平岸店」の建設現場)
地下鉄南北線「南平岸駅」のすぐ近くでは、「マックスバリュ南平岸店」の建設が進んでいる。以前の店があった頃から、駅と店は、切っても切れない関係にあった。南北線の開通は1971年12月。その時、この駅は「霊園前」と呼ばれていた。それから5年後の1976年10月、旧店は「札幌フードセンター平岸店」としてオープン。その後、運営会社の合併を経て、2011年に「マックスバリュ」に名前を変え、46年間にわたって駅と店は共に歴史を歩んできた。ちなみに駅名は1994年に「南平岸」に変わった。
新しい店は、駅名と同じ「南平岸店」となるが、工事は10月末まで続く。秋の気配が濃くなる頃、駅と店は地域の新しい物語を紡ぎ始める。
(写真は、「エスコンフィールド北海道」が遠くに見える「コープさっぽろきたひろしま店」の建設現場)
北広島市中央地区では、「コープさっぽろきたひろしま店」の建て替え新築工事が進んでいる。こちらは既に2階建て建物の外観が見えてきた。1977年にオープンした旧店舗は、45年間にわたって営業を続けてきた。その間、近くの北広島市役所は建て替えられ、周りの景色も変わった。その象徴が、今年3月に開業した日ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」。
新店の遠景には、その巨大な姿が見える。工事は6月半ばには終わり、緑が勢いを増す季節になると、この地に新しい風が吹いてくる。