低価格スーパーの「業務スーパー」の「滝川店」(滝川市東町1丁目8-14)が、2023年4月6日にオープンした。北海道の「業務スーパー」は、これで31店舗目となり、中・小型店とはいえ、道内スーパー業界では一定程度のシェア有するカウンターパワーとして、大手スーパーも対抗策を取らざるを得なくなっている。(写真は、「業務スーパー滝川店」)
「業務スーパー」は、神戸物産(同・兵庫県加古川市)が全国でフランチャイズ(FC)展開しているスーパー。神戸物産の国内外の協力会社で製造した、オリジナルの加工食品を中心に、青果や精肉、一部店舗では惣菜商品も揃えている。
「滝川店」は、エイト・レジャー物産(本社・札幌市北区)が運営していたゲームセンター「BIGBANG滝川店」跡に居抜き出店したもので、運営しているのは京濱港運(同・横浜市神奈川区)のグループ会社、ケヒコ(同・同)。ケヒコにとって、道内6店舗目の展開となる。
道内に「業務スーパー」が出店を開始したのは、2013年。ホームセンターのサンワドー(現DCM)が、神戸物産とFC契約を締結して「サンワドー」店内に「業務スーパー」売り場を設けたのが最初だった。以降、ケヒコやG-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)、カワサキ(同・茨城県水戸市)、三ッ輪商会(同・釧路市)、パスポート(同・川崎市宮前区)がFC出店、今回の「滝川店」で31店舗になった。
「滝川店」では、店内調理のフライや弁当、丼など惣菜商品も「馳走菜」(神戸物産の惣菜商品ブランド)のネーミングでコーナー展開しており、唐揚げや手作りおはぎ、手作りポテトサラダなども販売。太巻バイキング、フライバイキングも行っている。
消費者は、物価高騰や電気料金の値上げなどによって節約志向を強めている。生鮮食品は大手スーパーチェーンで買い求め、グロサリー商品などは低価格の「業務スーパー」などで買うという使い分けがより強まってきた。5月には「静内店」(日高郡新ひだか町)がオープンする予定で、今後も出店が続きそうだ。
(「スーパーアークスイーストタウン店」の目の前に出店した「業務スーパー滝川店」)