アークス(本社・札幌市)は8日、グループ290店の1月度月次業績を公表した。それによると、売上高は全店ベースで前年同月比99・1%、既存店ベースで同98・4%となり、前年割れは昨年10月以降、4ヵ月連続になった。
客数は全店で98・3%、既存店で97・4%と落ち込みが目立つ。ただ、客単価は、全店では100・8%、既存店では101・0%で客数の落ち込みを客単価でカバーしたものの、売上げでは前年同月を割り込んだ。
アークスは、東北で展開する子会社、ユニバース(同・青森市)、ジョイス(同・盛岡市)で新規出店が続くが、足元の北海道では新規出店がここ数年ゼロ行進状態。
ダイイチ(同・帯広市)が新規出店で100越えを続け、マックスバリュ北海道(同・札幌市)が激安業態への転換やリニューアルで100アップを続けているのと比べると元気のなさが目立つ。アークスは、道内流通を牽引する30%超シェアを持つだけにあらためて攻めの姿勢が求められる。
このまま2月も売上高の前年割れが続けば、2013年2月期は売上高のパイはジョイス統合によって伸びるものの、成長率は100%を切る可能性が強くなってきた。