札幌市北区篠路8条3丁目5-19にミニスーパー「こまどりストアー」が、ほぼ20年ぶりに営業を再開した。10月22日に閉店した「マルコストアー篠路8条店」跡に居抜き出店したもので、地域住民の買い物需要に応えている。(写真は、12月16にオープンした「こまどりストアー」)

 この場所では以前、「こまどりストアー」が営業していたが、20数年前に建て替えと同時にマルコストアー(本社・札幌市北区)が建物を賃借、「マルコストアー篠路8条店」として営業を始めた。建物オーナーは、有限会社こまどりストアーで、同社はスーパー事業を取りやめて賃貸収入を得る事業モデルに変えた。

 しかし、20数年が経過、競合店が増えてきたことや消費環境の変化で「マルコストアー篠路8条店」が閉店。このため、こまどりストアーは、店舗の自社運営を20数年ぶりに再開することにした。

 店舗再開にあたり、全日食(本社・東京都足立区)のチェーンに加入、生鮮食品を含めて食品全般の供給を受けている。「地域住民の要望もあって、こまどりストアーを再開することになった。12月16日にオープンしてから10日ほどだが、順調な売れ行き」と今井芳博取締役店長は話している。

「こまどりストアー」は、店舗のある周辺一帯が、「こまどり団地」と呼ばれていたことからネーミングしたという。近辺には、「篠路こまどり会館」や「篠路こまどり公園」などがあって「こまどり」の名残がある。ちなみに、こまどりという鳥は、その鳴き声が「ヒンカラカラカラ……」と力強く、馬のいななきに似ていることから「駒鳥」の名が付いたという。



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