100円ショップ「ダイソー」の、日本最東端の店舗が根室市にある。「根室梅ヶ枝店」(梅ヶ枝町3-17)がそれで、移転前の店舗から数えて、今年は24年目になる。この店では、地酒の「北の勝」やタバコも取り扱っており、一般的な「ダイソー」とは品揃えが違う。地域密着型の店舗として親しまれている。
(写真は、日本最東端の「ダイソー根室梅ヶ枝店」)
(写真は、「北の勝」など酒コーナー)

 根室市に「ダイソー」が登場したのは1998年。地場スーパー経営の寿ストア嶋津商店が、地域の人たちの利便性を高めたいという思いから、ダイソーとのFC(フランチャイズ)契約して出店した。当時は光洋町で展開していたが、2008年に寿ストア嶋津商店が「寿ストア」を閉店することになったこともあって移転、「ダイソー梅ヶ枝店」をオープンさせた。

 店舗面積は約100坪、商品数は1万5000点を超え、品揃えは豊富。中でも酒やたばこといった、他のダイソー店舗では取り扱っていない商品も手掛けている。酒では、地元根室の造り酒屋、碓氷勝三郎商店の「北の勝」をはじめ多数の取り扱いがある。

 寿ストア嶋津商店の仲野末幸代表取締役(63)は、「スーパーの名残りとして酒、たばこを取り扱っています。また、食品も扱っており、酒を含めた食品の売り上げが2割を超えているのも当店の特徴です」と話す。

 根室市の100均は現在、「Can★Do」や「ワットウィズ」などがあるが、「ダイソー梅ヶ枝店」は、100均の地域一番店の座を守り続けている。市の人口は約2万3000人、1969年のピーク時約5万人の半分以下になっており、同店の運営も厳しさを増している。「ほとんど利益は残らない状況ですが、地域の住民にはなくてはならないお店です。お客とのアットホームな関係を、今後も続けていきたいですね」と話していた。


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