イオン北海道2023年2月期上期決算、節約志向で低価格スーパー「ザ・ビッグ」好調

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)の2023年2月期第2四半期(2022年3月1日~同年8月31日)決算は、売上高1553億4800万円、営業利益32億1400万円、純利益18億2500万円となり、前年同期比2・9%の減収、53・8%の営業増益、75・2%の純利益増となった。収益認識会計基準を適用しなかった場合の売上高は、1610億8500万円で前期比0・6%増となり、半期売上高として過去最高になった。(写真は、6月25日にリニューアルオープンしたマックスバリュ東札幌店)

 業態別業績は、GMS事業(総合スーパー)が客足の回復で衣料、住居余暇が堅調となり、前年同期比1・3%増の872億8000万円、SM事業(食品スーパー)は巣ごもり需要の反動で同0・9%減の490億8200万円、DS事業(ディスカウントトア)は節約志向が続き、同3%増の214億9300万円になった。コロナ前の2020年2月期第2四半期と比べると、GMS事業は98・5%、SM事業は105・7%、DS事業は113・8%でGMS事業は依然としてコロナ前水準を下回っている。

 部門別(ライン別)売上高は、衣料が132億3100万円で、前年同期比7・3%増、食品が1265億1700万円で同0・2%減、住居余暇が206億3600万円で同1・8%増。衣料は、社会行事の再開や外出マインドの高まりで回復傾向にあるが、3部門の中で唯一コロナ前水準に戻っていない。期中にSM、DSの3店舗でリニューアルを行ったが、3店舗のリニューアル後から8月末までの合計売り上げは、前年同期比9・5%増と10%近い伸びを示した。

 下期(2022年9月1日~2023年2月28日)には、10月下旬に「ザ・ビッグ永山店」(旭川市)、11月下旬に「マックスバリュ音更店」(河東郡音更町)を新規出店するほか、DS、SM、GMSで計6店舗のリニューアルを実施。また、フルセルフレジを下期7店舗に導入、導入店舗を107店舗、導入率85%とする。通期は、売上高3170億円、営業利益90億円、純利益45億円と前期比1・4%の減収、35・1%の営業増益、17・6%の純利益増を予想している。収益認識会計基準を適用しなかった場合の売上高は、同2・1%増の3282億円となる見込み。

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