滝川市本町1丁目の老舗金物店「中川かなもの」店舗跡地にセイコーマート滝川本町店が、9月中旬オープンする。出店場所は、釧路市まで延びる国道38号線の起点となる交差点近く。築130年の建物の跡地に、ネイビーカラーのセコマが新しい歴史を刻む。(写真は、建設が進むセイコーマート滝川本町店。隣の建物には石壁が残っている)

「中川かなもの」の建物は、1890年(明治23年)に丸井今井呉服滝川支店として建築された、歴史的な建造物だった。その後、中川金物店が「中川かなもの」を展開していたが、2018年に閉店。中川金物店は破産し、土地建物は競売され、セコマ(本社・札幌市中央区)が取得した。建物は2021年11月頃から解体が始まり、今年春頃には更地になった。築130年の建物には、丸井今井のマークのある“うだつ”と鉄柱があったが、セコマはそれを滝川市に寄贈している。

 出店場所は、国道12号線と国道38号線の起点となる交差点に北西角にある。かつては交通の要衝として栄え、北海道拓殖銀行滝川支店(現北洋銀行滝川支店)が1929年に建設され、築93年の現在も使用されている。セイコーマート滝川本町店は、滝川市の1丁目1番地とも言えるこの地で、新しい歴史を刻んでいくことになる。



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