DCMホールディングス(本社・東京都品川区)と子会社のDCM(同・同)は、ホームセンターのカンセキ(同・栃木県宇都宮市)と資本業務提携契約を7月12日に締結した。(写真は、DCMのホームセンター)
カンセキは、1975年創業で、栃木県と隣接地域を商圏としてホームセンターを25店舗展開しているほか、アウトドア専門店、スーパーマーケット、リユースショップを運営、2022年2月期の連結売上高は408億5000万円、連結営業利益は23億7800万円、当期純損失は1億7700万円。カンセキは、DCMの統合前の事業会社と共同で仕入れを行い、株式の一部を相互保有するなど良好な関係を構築していた。今回、DCMからカンセキに業務提携を打診、その結果DCMグループのプライベートブランド(PB)をカンセキに供給するなど、シナジー効果が期待できるとして両社は業務提携の検討を実施することで合意した。
また、両社間で相互に株式の保有を行い、関係をより強固にすることが互いの企業価値向上に繋がるとして資本提携でも合意した。カンセキが保有する自己株式の一部を第三者割当でDCMに約9億円で2022年7月28日に売却。この金額と同程度DCM株式を2022年12月30日までにカンセキが取得する。カンセキの発行済み株式総数に対するDCM保有の割合は、6・3%になる。
資本業務提携により、カンセキはDCMグループのPB商品供給力や店舗運営技術力を得ることに加えて、独自のノウハウを生かすことで計画的な収益性改善が見込める。また、DCMグループは、栃木県や隣接地域での顧客基盤を拡大、カンセキのノウハウを利用することで売上高の向上、仕入れの効率化、コスト低減が期待できる。