北海道各地には、多くのスーパーやホームセンター、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどがあるが、そこだけにしかないという変わり種の店舗もある。各地の「変わり種店舗」を取り上げる第5回目は、間もなくオープンする「ローソン札幌新発寒1条店」。(写真は、オープン準備が進む「ローソン新発寒1条店」)

 コンビニエンスストアには見えないコンビニが間もなく登場する。札幌市手稲区新発寒1条1丁目の「ローソン札幌新発寒1条店」。この「ローソン」、外観が木目調で通常の青と白の看板を採用していない。7月1日(金)オープンまであと10日ほどあるため、若干の変更はあるかもしれないが、この木目調は変わりそうにない。

 この店舗があるのは、JR函館本線の北側を線路沿いに走る鉄工団地通沿いで、周辺は戸建て住宅が立ち並んでいる。近辺の商業施設には、「マックスバリュ新発寒店」や「サツドラクロスモール新発寒店」などが集積する「クロスモール新発寒」(手稲区新発寒2条1丁目)がある。用途地域は第一種住居地域で鉄道沿線のため、屋外広告物許可規制区域になっている。こうしたことも外観の意匠に反映しているが、かつてこの店舗のある敷地一体が牧場だったことも影響しているようだ。

 この木目調ローソンについてローソン(本社・東京都品川区)広報に聞くと、「全国には、その地域に応じたカラーを採用したご当地ローソンがあります。旧ローソン八坂神社前店は景観条例により白い京風の店舗でした。鹿児島県桜島には溶岩色の店舗もあります。札幌の新店舗も地域の環境に対応した店舗です」と話す。道内でこうした木目調を採用した店舗は珍しいという。
 この新店舗はJRの車内からもよく見え、話題を呼びそう。地域の環境もさることながら地球環境に配慮した「脱炭素ローソン」といった趣もある。



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