コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、2022年度中に札幌市北区新川に宅配センターを新設する。旺盛な宅配需要に対応するためで、建設費に4億円を投じる。(写真は、新川宅配センターの建設予定地)
建設場所は、新川4条20丁目の追分通り沿いで、敷地は賃借して自前で建物を建設する。敷地面積約2237坪(7396・67㎡)、延べ床面積約369坪(1211・21㎡)、車両台数は46台。「トドックステーション」も併設する。
コープさっぽろの宅配システムトドックは、好調な伸びを維持している。伸びているのは、コロナ禍の外出自粛による宅配需要の拡大もあるが、2018年から2019年にかけて取扱品目を5000品目から2万5000品目に拡大したことや、全道で宅配センター、デポを整備したことによる物流改善効果も出ているため。また、アマゾンの商品価格を下回る売価設定を基本とするなど価格訴求も奏功している。
「一昨年までは雪が解けて大型連休が過ぎると利用客が減るパターンだったが、昨年度も今年度も雪解け後の利用客は減っていない。通年で持続的に利用する組合員が増えたことが、堅調な成長に繋がっている」(大見英明理事長)。宅配システムトドックは、2020年度に前年度比19%増、2021年度も4%増となった。2年間で25%伸びたことで、需要に体制が追いつかなくなっている側面もある。新川宅配センターの新設で札幌圏の宅配需要に対応する。取扱高は約35億円になりそう。