全国最大規模の複合店「コーチャンフォー」、関東2号店10月出店へ

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 本、文具、音楽、飲食の全国最大規模の複合店「コーチャンフォー」を展開するリラィアブル(本社・釧路市)は、関東2号店を出店する。出店場所は、現時点では非公表だが、2022年10月にはオープンさせる予定。今後3年以内に関東3号店も視野に入れており、関東市場での売り上げ増を目指す。(写真は、「コーチャンフォー新川通り店」)

 リラィアブルは、「ミスタードーナツ」や「TSUTAYA」のフランチャイズ(FC)事業からスタートした企業で、1997年10月に「コーチャンフォー美しが丘店」(札幌市清田区)を出店、大型複合店の展開を開始した。その後、ほぼ3年おきに「コーチャンフォー」を出店、現在は、「釧路店」(釧路市、2001年10月開店)、「ミュンヘン大橋店」(札幌市豊平区、2004年9月開店)、「新川通り店」(同市北区、2007年3月開店)、「旭川店」(旭川市、2010年9月開店)、「北見店」(北見市、2011年10月)、「若葉台店」(東京都稲城市、2014年10月開店)の7店舗を展開している。

「リラィアブルブックス」の3店舗を含めた2021年3月期の売上高は、約157億円で2020年3月期比12・6%の売り上げ増だった。コロナ禍によるステイホーム需要により本の需要が増加、コミック「鬼滅の刃」ブームの恩恵も受けた。また、文房具でもジクソーパズルが売れるなど好調だった。2022年3月期は、こうしたステイホーム需要が一巡、5%程度の減収となりそうだが、2019年3月期比では5%以上の増加を見込む。

 関東市場は「若葉台」を出店して7年が経過、売り上げも順調に拡大して知名度も上がってきたため、東京オリパラ後のタイミングを見据えて2号店出店を決めた。現時点では出店場所を明らかにしていないが、既に4000坪以上の土地を確保しており、春にも着工して10月頃にオープンさせる。投資額は数十億円規模になる見通しで、自己資金と金融機関からの借り入れで対応する。
 さらに3年以内に関東3号店も出店する計画。佐藤暁哉社長は、「若葉台店は東京・多摩地区にあるので、関東で三角形を描けるように店舗網を構築したい。それによって知名度をさらに高め、顧客のワンストップニーズに応えていきたい」と話している。

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