コロナ禍3年目となる2022年は、個人消費や設備投資の回復が予想されているが、北海道の経済も持ち直しの基調が継続するとみられている。そんな中、道内ではほぼ例年水準の商業施設がオープンする見通し。2022年にオープンする商業施設をまとめた。(大規模小売店舗立地法に基づく新設届け出と当サイト調査分。オープン日は予定)(写真は、2022年1月下旬オープン予定の「サツドラ北12条店」)
◆2022年1月下旬「サツドラ北12条店」(札幌市東区北12条東4丁目1-20)
サツドラホールディングス(本社・札幌市東区)の子会社、サッポロドラッグストアー(同・同)がオープンさせるドラッグストア。JR北海道の社員寮「JR青雲寮」跡地の南半分を使って建設した複合建物の1階に入る。複合建物は、建築面積約397坪(1310・69㎡)、鉄骨造、地上3階建て、延べ床面積約978坪(3227・72㎡)。建築主は、JA三井リース建物(本社・東京都中央区)、設計、監理は大和ハウス工業北海道支社一級建築士事務所(札幌市東区)、施工は大和ハウス工業北海道支社(同)。2階から3階は診療所やオフィスが入居する予定。
◆2022年2月上旬「コメリパワー札幌北野店」(仮称、札幌市清田区北野3条5丁目57ー63)
ホームセンターを全国展開するコメリ(本社・新潟市南区)が展開する大型ホームセンターで、2021年9月16日にオープンした「コメリパワー札幌発寒店」(札幌市西区)に続く市内2店舗目。敷地面積約5490坪(1万8181㎡)を使って、本館と資材館の2棟を設置、延べ床面積は約3700坪(1万2213㎡)、店舗面積約2187坪(7220㎡)。集客区域は店舗から半径2㎞、1日当たり約5400人の来店を見込む。設計、監理はアルファコート(札幌市中央区)、施工はエスデー建設(同・旭川市)。
◆2022年3月下旬「コープさっぽろ新しずない店」(日高郡新ひだか町静内こうせい町2丁目16の内)
コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の現「静内店」(静内ときわ町2丁目7ー5)を店舗前の敷地に移転、新築オープンさせる。旧道央市民生協時代からの現店舗は老朽化が進み、10年ほど前から移転先を探していた。2021年2月に町立特別養護老人ホーム「静寿園」跡のプロポーザル型売却で、コープさっぽろが約2億2000万円で落札した土地を利用。敷地面積約2727坪(9000㎡)、店舗は平屋建て一部2階建て、売り場面積約945坪(3119㎡)で、現店舗の約385坪(1271㎡)より大幅増床になる。土地建物ともにコープさっぽろの自前物件になる。
◆2022年4月下旬「ツルハドラッグ菊水元町8条店」(仮称、札幌市白石区菊水元町8条1丁目1)
ツルハ(本社・札幌市東区)が新設するドラッグストアで、道央道札幌インターチェンジ近くの南7条米里通沿い。2020年11月8日で閉店した「TSUTAYA札幌インター店」跡地を利用して建設される。店舗の建築主は、北海道リース(本社・札幌市中央区)、設計、監理はアラシキ建築設計事務所(同)、施工はエスデー建設(本社・旭川市)。ツルハは店舗を北海道リースから賃借して出店する。
◆2022年6月下旬「フイッシュランド美しが丘店」(札幌市清田区美しが丘1条8丁目314-7)
釣り具、アウトドア関連用品などの小売店舗「フイッシュランド」を展開しているフイッシュランド(本社・札幌市中央区)がオープンさせる。国道36号線沿いで、「カートピアジャンボ」の東隣接地。敷地面積約1141坪(約3167㎡)、そのうち約290坪(約957㎡)を建築面積として利用、鉄骨造2階建ての店舗を建設する。延べ床面積は約563坪(約1861㎡)。売り場面積は、1階が約245坪(約811㎡)、2階が約234坪(約774㎡)、合計約480坪(約1585㎡)。既存店舗の移転新設となりそう。
◆2022年7月2日「スーパーアークス千代台店」(函館市千代台町17番1、2の内、3)
アークス(本社・札幌市中央区)グループの道南ラルズ(同・北斗市)が、旧千代ヶ岱小学校跡地に新設するスーパーマーケット。土地面積は約3400坪(約1万1200㎡)、店舗面積は約1124坪(約3711㎡)、そのうちスーパーの売り場面積は約750坪(約2475㎡)。函館市街地の都市型店舗を予定しており、壁面には函館の歴史を辿れるようなパネル写真などを施す。
◆2022年8月11日「ツルハドラッグ栗山中里店」(仮称、夕張郡栗山町字中里64番3ほか)
ツルハが新設するドラッグストアで、国道234号線沿いにあるコメリ(同・新潟市南区)のホームセンター「コメリハードグリーン栗山店」(湯地95-91)の斜め向かい側付近に開設する。店舗設置者は、アルファサービス合同会社(同・札幌市中央区)、ツルハは店舗を賃借する。店舗面積約396坪(約1307㎡)。「ツルハドラッグ栗山店」(朝日4丁目31-1)の移転スクラップ&ビルドの新店舗となりそう。
※2022年9月以降の大規模小売店舗立地法に基づく新設届け出は現在のところ出ていない。なお、函館市西桔梗町246番4ほかに、2022年2月に出店予定の「コメリパワー函館西桔梗店」は出店日が確認できなかったため、記載しなかった。