北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の2021年度上期(2021年3月1日~8月31日)決算は、売上高197億9000万円、営業利益2億3400万円、純利益1億5800万円で、前年同期比1・9%の減収、32・4%の営業減益、34・4%の純利益減となった。売上高営業利益率は1・18%で前年同期の1・72%より0・54ポイント低下した。(写真は、「ラッキーマート西野店」)
上期中はコロナ禍の外出自粛が続き、巣ごもり需要、内食需要は昨年から継続。7~8月は記録的猛暑で、果物、惣菜、涼味関連が好調だったものの、人流抑制の影響もあって、来店頻度の伸び悩みが続いた。同社では、ID-POSデータの活用による併売率の高い商品の拡充のほか、電子マネー付きポイントカード「コジカカード」と連動した販売提案、パック単価の適正化などに取り組んだ。しかし、前年のコロナ禍による休校など内食需要の拡大に伴う反動減、さらに外出自粛の常態化、低価格志向の強まりなどの影響を受けて減収となった。上期の既存店売上高は、前年同期比98・1%、客数は96・3%、客単価は101・9%だった。新設、閉鎖店舗。改装店舗はなく、総店舗数は34店舗。
通期は、売上高392億円、営業利益4億500万円、純利益2億6000万円と予想、前期比1・4%の減収、12・4%の営業減益だが、純利益は34・9%増を見込む。なお、11月から新デリカセンター(小樽市)を稼働させ、サラダ・生野菜商品の品揃えを拡充、簡便・個食向け商品や付加価値商品の開発に取り組むとともに、商品内製化によるコスト圧縮にも繋げる。