サツドラホールディングス(本社・札幌市東区)の子会社、サッポロドラッグストアー(同・同)は9月23日、札幌市手稲区曙5条2丁目7ー28に「サツドラ手稲曙5条店」をオープンさせた。売り場のほぼ3分の1を使って青果、惣菜、冷凍鮮魚のコーナーを設け、食品スーパーの要素を取り入れたドラッグストアとなっている。(写真は、「サツドラ手稲曙5条店」)
ドラッグストアでは、生鮮食品を取り扱う店舗が増えている。ツルハホールディングス(本社・札幌市東区)の子会社ツルハ(同・同)が展開する「ツルハドラッグ」でも、青果、精肉のコーナーを設ける店舗が増えているが、いずれも他社生産品をアウトパックで搬入する方式で、棚の尺数も少ない。
サッポロドラッグストアーは、2018年12月にオープンした「サツドラ東雁来11条店」(札幌市東区)に生鮮食品売り場を初導入。青果、惣菜、精肉のテナントをコンセッショナリー(店舗内で外部事業者が店名を出さずに売り場展開すること)方式で出店、青果以外は店舗内で調理加工するインストア製造を行うなど、「食品スーパー+ドラッグストア」の新バージョンに取り組んだ。同じく12月に建て替えオープンした「サツドラ千歳店」(千歳市)も、同じコンセプトで生鮮食品売り場を導入した。
「サツドラ手稲曙5条店」は、それに続く本格的な生鮮食品売り場を備えた店舗で、売り場面積約456坪(1505㎡)のうちおよそ3分の1が、生鮮食品コーナーになっている。この店舗では、焼きたてパンのボストンベイク(札幌市北区)とサッポロドラッグストアーが共同開発した食パンもゴンドラ棚でエンド展開をしている。
コロナ下で食品や日用品、医薬品などのワンストップショッピングのニーズが高まっており、サッポロドラッグストアーは食品カテゴリーを強化することで、そうしたニーズに応えていく考えだ。