イオン北海道(本社・札幌市白石区)は25日、「マックスバリュ菊水店」(同市同区菊水2条2丁目1-11)をリニューアルオープンさせた。9月6日から18日間休業、冷ケースの入れ替えや売り場レイアウトの変更、品揃えのアップデート、内装の張り替えなど、「新店のつもりで足元商圏を見据え、駅チカ立地のあるべき姿を追求した」(青栁英樹社長)スーパーとなっている。(写真は、リニューアルオープンした「マックスバリュ菊水店」)
(写真は、「イオン石狩PCセンター」で製造した商品が並ぶ「ミートデリ」コーナー=店内の写真は、いずれも許可を受けて撮影しています。禁無断転載)
「マックスバリュ菊水店」は、1980年4月に前身の一つである札幌フードセンターの「フードセンター菊水店」としてオープン。合併によるマックスバリュ北海道(現イオン北海道)の誕生で現在の屋号に切り替えた。これまでにもリニューアルを実施してきたが、今回は冷ケースの9割を交換する大がかりなリニューアルとなった。
フロアが地下鉄駅コンコースと繋がっている地下1階と地上1階の2層になっており、新しい冷ケースを地下に搬入するために一旦分解して、売り場で組み立てる手間が必要だったことなどから、改装期間は異例の18日間にもおよんだ。
(写真は、売り場の位置を変えて品数を増やしたベーカリーコーナー)
(写真は、水産売り場の職人が作る「魚屋のお寿司」コーナー)
リニューアルによって、店舗の印象がまったく異なるほど売り場のレイアウトが大幅に変更され、買い回り性が一段と高まった。1階のベーカリーコーナーを移動させ、新たに高級食パン「小麦の香り」やピザを品揃え、惣菜コーナーと隣接させることで朝の通勤・通学客が買い求めやすいゾーニングにした。
惣菜コーナーでは、今年8月から稼働を始めた「イオン石狩PCセンター」(石狩市)で製造した焼鳥やチキン南蛮、焼き魚などのほか、「イオン江別店」でインストア製造している中華専門店「第一楼」の各種商品、さらに水産売り場の職人が作る「魚屋のお寿司」、「お魚惣菜」などを展開している。リカーコーナーでは、クラフトビールの品揃えも大幅に強化、宅飲み需要のバリエーションを増やした。ドラッグコーナーは地下から1階に移した。
(写真は、豊富な品揃えのクラフトビールコーナー)
地下1階の農産コーナーをエスカレーター降り口近くから展開、水産、精肉、日配品、冷凍食品と続けて回遊性を高めた。精肉売り場ではイオン北海道のPB(プライベートブランド)でイオン石狩PCセンターで加工した「どさんこ麦豚」も豊富に揃えている。地下1階はフルセルフレジを4台、1階にはフルセルフレジとセミセルフレジを導入、レジ待ち時間の短縮や接触機会の低減を図っている。売り場面積は約530坪(約1750㎡)、24時間営業。
前出・青栁社長は、「足元商圏の変化に対応したリニューアルによって、二桁の売り上げ増を目指す」と話している。
(写真は、精肉の「どさんこ麦豚」コーナー)