セコマ(本社・札幌市中央区)は8月31日、有珠郡壮瞥町と「まちづくり連携協定」、「災害時物資供給協定」を締結した。役場と一体になった地域交流センター山美湖(やまびこ)1階多目的ホールで、セコマの丸谷智保会長と壮瞥町の田鍋敏也町長が2つの協定書に調印した。(写真は、連携協定締結式。左からセコマ・丸谷智保会長、壮瞥町・田鍋敏也町長)
「まちづくり連携協定」は、地元食材を活用した商品開発や販売促進といった地域ブランド向上への協力やリサイクル促進、町内の小学生を対象にした職場体験等食育、住民活動のサポートに取り組んでいくことが骨子。また、「災害時協定」は、災害等によって応急物資が必要になったときに、セコマが物資配送を行うもの。
2つの協定書に署名した田鍋町長は、「当町は、142年の歴史を持つが、20世紀に有珠山が4回噴火しており、火山との共生を宿命としている。2000年の噴火の初動では、食料不足などを経験した。今回、防災計画、備蓄計画の見直しを進める中で、セコマと協議、災害時協定のほか、まちづくりを含めた協定も締結することにした。町のブランド力アップに繋げ、地域活性化の新たなスタートになることを祈念したい」と話した。
また、丸谷会長は、「2000年の有珠山噴火をよく覚えている。復興の道のりは険しいと思っていたが、見事復興を果たされた。平時から災害に備えた気持ちを持っておくことが重要だし、災害からどのくらい早く元の状態に戻るかも重要。そのためには初動の対応が大切。協定を機に早く復興に結びつくような初動の支援をさせていただきたい。また、壮瞥町は野菜や果物が豊富なので、農業振興を含めたまちづくりに一緒に取り組んでいきたい」と述べた。
なお、町内には2店舗の「セイコーマート」がある。セコマが災害時協定を締結したのは45例目で、胆振管内では6例目。まちづくり協定では23例目で、胆振管内では厚真町、むかわ町に次いで3例目となる。