サツドラホールディングス(本社・札幌市東区)の2021年5月期決算は、売上高832億4000万円、営業利益6億4000万円で前期比6・8%の減収、22%の営業減益だった。純利益は20年9月に新社屋を売却して賃借に切り替えたことなどによって固定資産売却益7億4000万円を計上したため、5億7400万円と前期比4・9倍に拡大した。(写真は、サツドラホールディングス本社)

 店舗事業では、前期から不採算店舗の整理に取り組み、インバウンドが蒸発する中で「インバウンドフォーマット」の店舗を25店舗から10店舗閉店するなどして固定費の削減を行った。ドラッグストア店舗のうち、「ドラッグストアフォーマット」の店舗は、1店舗を出店して2店舗を閉店、21年5期月期末は171店舗と前期比1店舗減。「インバウンドフォーマット」の店舗は、2店舗出店して10店舗閉店、期末店舗数は17店舗。調剤薬局は、病院などの前に展開している「門前薬局」が10店舗と前期末と変わらず、「北海道くらし百貨店」は1店舗出店して2店舗を閉店、期末は2店舗になった。

 合計店舗数は、前期末の210店舗から10店舗減少して200店舗になった。19年5月期末の218店舗をピークに減少を続けており、200店舗は19年5月期末の199店舗と同水準になった。店舗事業の売り上げ構成比は、フード38・3%、ホームケア22・9%、ビューティーケア17・2%、ヘルスケア15・9%、調剤4・2%、その他1・7%。フードは前期より1・6ポイント、ホームケアは1・7ポイントそれぞれ増加、調剤も0・5ポイント増えた。

 22年5月期は、新規出店6店舗、閉店3店舗で純増3店舗とし、期末店舗数203店舗と増加に転じる。低価格販売を強化するほか、PB(プライベートブランド)商品を開発育成、生鮮品を含む食品取り扱い強化とともにラインロビング(特定カテゴリーで商品の専門性を高めること)を進めて生活総合店舗を目指していく。


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