コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、セミセルフレジの店舗導入を開始した。食品スーパー各社は、既にセミセルフレジ導入を進めている。コープさっぽろは、自前で開発したレジシステムに連動できるように開発に時間をかけた。2021年度は55店舗に導入する。(写真は、「コープさっぽろしんことに店」に導入したセミセルフレジ)

 コープさっぽろのレジシステムは、関連会社デュアルカナム(東京都港区)が構築したシステムを採用している。セミセルフレジは、このシステムに連動させるとともに各種の決済手段に対応できるようにバリエーションを広げた。
 従来のレジでは職員との間で各種カードの受け渡しが必要だったが、セミセルフレジでは現金、クレジット払い、PayPayなど6種類のコード決済、コープさっぽろ独自の電子マネーちょこっとカード決済を組合員が自ら選べ、職員とのカード類の受け渡しが必要なくなる。セミセルフレジの導入で、レジ待ち時間の短縮と職員との非接触が確保できる。

 15日に「しんことに店」(札幌市北区新琴似1条12丁目6番52)に、8台を導入、21年度(22年3月20日まで)に55店舗、22年度(23年3月20日まで)に32店舗に導入する。「全店舗の8割程度まで導入する予定。設置スペースのない小型店などは、別の方法を考えたい」(システムサポート部高川正人部長)と話す。なお、フルセルフレジについては、既存店での設置スペースが確保できないため当面導入する予定はないという。


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