北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、小樽市銭函3丁目にあるデリカセンターの能力増強工事を進めている。これまで外部調達していたデリカ商品の内製化も図り、生産能力を30%引き上げる。稼働は2021年11月からを予定している。総投資額は約10億円。(写真は、小樽市銭函で進んでいる北雄ラッキーの新デリカセンター建設工事)

 新デリカセンターは、既存センターの横に建設中。建物は、平屋建てで延べ床面積は約643坪(約2098㎡)。設計は、創建社(札幌市中央区)、施工は三共後藤建設(北見市)で工期は21年2月22日から11月1日。

 新センターでは、弁当、巻き寿司、いなり、おにぎり等の一般惣菜のほか、サラダ、煮物、生野菜を計画。簡便・個食向けの食品、サケマス、ウナギの真空パックなど水産各パック品の盛り付け供給も予定している。人員は惣菜で社員・パートナー社員合わせて約150人、鮮魚部門で同約40人になりそう。

 同社では、「簡便・個食などの顧客ニーズに対応できる商品力強化や付加価値を追求した差別化商品の開発に努め、商品の内製化による収益力強化を見込む」としている。食品スーパーの惣菜部門は、コロナ禍が始まった昨年は家庭で素材から料理を作る傾向が高まって前年割れだったが、今年に入ってからは家庭内での料理疲れによる惣菜回帰が進んでいる。同社の惣菜部門も前年を超え、好調に推移している。


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