北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の2019年12月度売り上げに占めるキャッシュレスの比率が、全店平均で52%と初めて50%台の大台を超えた。キャッシュレス比率が、最も高いのは同社の旗艦店である「山の手店」(札幌市西区)で68%と平均値を大きく上回っている。(写真は、北雄ラッキー「山の手店」)

 キャッシュレスの牽引役になっているのは、電子マネー機能付きポイントカード「CoGCa」(コジカ)で52%のうち30%を占めている。「CoGCa」は、同社が加盟している全国系共同仕入れ・PB(プライベートブランド)商品開発のシジシージャパン(CGC)が開発したグループ共通の電子マネー付きポイントカード。同社は、2017年3月から自前のポイントカードだった「ラッキーカード」を「CoGca」に置き換えるとともに新規カードホルダーを増やしていった。北海道のCGCグループの中で同カードを導入しているのは同社のみ。

 2大流通系の電子マネー「WAON」、「nanaco」、各種クレジットカード、「QUICPay」、「iD」、「楽天Edy」、「Kitaca」、「Suica」など交通系にも対応している。

 キャッシュレス比率の高まりによってレジ操作の簡便性が高まり、セミセルフレジ並みのスピードアップに繋がっているという。また、釣銭など現金の用意も少なくなるメリットも出ている。

「CoGCa」利用者の販売データを蓄積・分析できるようになり、購買動向を捉えた品揃えを進められるようになるメリットも出ている。また、ポイント付与についても「CoGCa」利用者に優先付与して買い物頻度の向上に結び付けている。


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