アークス（本社・札幌市中央区）の２０２１年２月期連結決算は、売上高５５６９億４６００万円、営業利益１７７億４８００万円、純利益１２９億６７００万円となり、前期比７・３％の増収、46・４％の営業増益、88・７％の純利益増となった。売上高営業利益率は、３・２％で前期よりも０・９ポイント上昇、粗利益率（売上総利益率）は25・７％で前期比０・５ポイント増加した。
（写真は、２０２０年６月20日に「ダイイチ豊岡店」跡に居抜き出店した「スーパーアークス豊岡３条店」）
昨年３月からのコロナ禍による内食傾向が始まり、閏年の反動による今年２月の前年割れ以外の11ヵ月間は、全店、既存店で前年を超え、通期の売上高は全店ベースで前期比１０６・０％、既存店ベースで同１０５・５％だった。期中の設備投資は78億７２００万円で前期より37％減少。「スーパーアークス豊岡３条店」（旭川市）、「イトーチェーンゆりあげ食彩館」（宮城県名取市）、「スーパーアークス東苗穂店」（札幌市東区）の新店に20億１９００万円、20店舗の改装に18億２４００万円、システムに16億１９００万円を投じた。期末配当金は、連結決算の好調を踏まえて、３円増額からさらに２円増額、年間55円とする予定。
主要子会社の売上高と営業利益、純利益、売上高営業利益率は次の通り。カッコ内は前期比伸び率。
◆ラルズ １４０８億３０００万円（１０９・０％） 67億７１００万円（１２３・０％）、47億４７００万円（１３０・３％） ４・８％（０・５ポイント上昇）
◆ユニバース １３２７億５００万円（１０４・５％） 58億９０００万円（１２３・０％）、43億７８００万円（１３７・０％） ４・４％（０・６-ポイント上昇）
◆ベルジョイス ８２９億６４００万円（１０４・１％） ８億４４００万円（２９６・３％）、６億６７００万円（前期は１２００万円の純損失） １・０％（０・６ポイント上昇）
また、他の主な子会社の売上高、経常利益は次の通り。カッコ内は前期比伸び率。
◆東光ストア ４６８億９５００万円（１０６・４％） 11億６３００万円（１３６・１％）
◆道北アークス ４４７億７０００万円（１０４・７％） ７億８０００万円（８９１・７％）
◆福原 ４３３億７３００万円（１０２・８％） 18億６７００万円（１３９・８％）
22年２月期連結業績は、売上高５７２０億円、営業利益１６２億円、純利益１１１億円を予想、21年２月期比２・７％の増収、８・７％の営業減益、14・４％の純利益減を見込む。「３月は、内食傾向が引き続き堅調で、４月14日からグループ入りする栃木県のオータニの業績も３月から取り込んでいるが、既存店は99％を想定、保守的な見通しを立てている」（アークス・古川公一取締役専務執行役員）。
期中の設備投資は91億円で店舗改装投資に25億円、レジ周りやシステムに38億円などを予定している。新店は現時点で予定していない。
※2021年4月16日記事一部修正しました。群馬県→栃木県。
