アークス第2四半期は営業利益74%増、ラルズは営業利益率5%の大台突破

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 アークス(本社・札幌市中央区)は13日、2021年2月期第2四半期(20年3月1日~20年8月31日)決算を発表した。売上高は2821億4800万円、営業利益は103億9400万円で前年同期比9・9%の増収、74%の大幅営業増益となった。純利益も同69%増の76億1900万円。(写真は、道北アークスが6月20日に新規オープンさせた旭川市内の「スーパーアークス豊岡3条店」)

 コロナ禍による巣ごもり需要による内食需要が拡大する中で、買い物客の来店頻度が減少してまとめ買い傾向が継続、アークスのスーパー子会社9社の既存店売上高は前年同期比6・8%増となった。緊急事態宣言発出時は、特売企画やポイント倍増セールなど販売企画を自粛したことで販売費は同6・7%減の67億2600万円となり、前期の第3四半期より子会社となった伊藤チェーン(本社・宮城県柴田郡柴田町)の業績も加わったため、営業利益を大きく押し上げた。

 店舗展開では、道北アークスが5月に旭川市内の「スーパーチェーンふじ」小型店3店舗を閉店、6月に競合のダイイチから譲り受けた店舗を「スーパーアークス豊岡3条店」としてオープンさせたほか、伊藤チェーンが宮城県名取市に「イトーチェーンゆりあげ食彩館」を新規出店、8月末のグループ総店舗数は343店舗になった。改装は、ラルズ(本社・札幌市中央区)1店舗、ベルジョイス(同・岩手県盛岡市)3店舗、道北アークス1店舗、東光ストア(同・札幌市豊平区)1店舗の6店舗。

 主要子会社の業績は次の通り。カッコ内は前年度期比。
◆ラルズ 売上高713億2200万円(117・1%)、営業利益38億7600万円(154・9%)、純利益28億1400万円(154・6%)
◆ユニバース 売上高671億5700万円(105・1%)、営業利益32億600万円(118・7%)、純利益22億6900万円(118・8%)
◆ベルジョイス 売上高429億900(105・7%)、営業利益6億6400万円(222・8%)、純利益5億100万円(215・2%)
 売上高営業利益率は、ラルズ5・4%(前年同期比1・5ポイント増)、ユニバース4・8%(同0・6ポイント増)、ベルジョイス1・5%(同0・8ポイント増)だった。

 他の子会社の業績は次の通り。カッコ内は前年同期比。
◆東光ストア 売上高235億3400万円(108・1%)、経常利益6億1100万円(216・9%)
◆道北アークス 売上高225億8200万円(105・7%)、経常利益5億1000万円(前年同期末は1億2100万円の赤字)
◆福原 売上高218億200万円(104・5%)、経常利益12億1200万円
 売上高経常利益率は、福原5・6%(前年同期比3・6ポイント)、東光ストア2・6%(同1・3ポイント増)、道北アークス2・3%だった。

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