コープさっぽろは、ソシア店(札幌市南区川沿5条2丁目)にキッチンスタジオを開設しクッキングスクールを開講する。23日には受講生7人を集めた体験レッスンが行われ、道産食材を使ったランチの作り方が紹介された。食品スーパーの店内にこうしたキッチンスタジオを設置し料理教室を開講するのは珍しく、買い物客やコープ組合員が気軽に料理法を学べる機会として注目されそう。(写真は、コープさっぽろソシア店1階に開設したキッチンスタジオ=左、道産食材を使ったワンプレートランチの体験レッスン=右)
コープさっぽろは、様々な文化教室を開講しているが、クッキングスクールは手がけていなかった。食育の取り組みを強化する過程で、「魚の調理法を知らない若い主婦がいたり、なかなか料理技術を習得する機会がないという声が高まってきた」(大見英明コープさっぽろ理事長)ことを受けて、食の素材を提供している食品スーパー内にキッチンスタジオを開設、買い物のついでに料理法を学べる教室を開講することにした。
23日に開かれた体験レッスンでは、クッキングスクール運営の中心となる都築美由紀氏が道産の食材を使ったワンプレートランチの作り方を説明、子供連れの主婦などが熱心に取り組んでいた。
講座には、洋食クラスやケーキ・パンのクラスの6講座のほかクッキングスクールの講師になれるライセンスコース、パパ料理コース、親子コースなどが用意されており、開講中の時間に小さな子供を預かる託児サービスも行う。
受講料は、1回コースで組合員3200円、一般3500円。ライセンス取得コースは組合員7万2000円、一般8万4000円。また、体験レッスンは500円。クッキングスクールの企画はオネックスグループ、講師は北海道中央調理師専門学校を運営する山口学園が担当する。
ソシア店を皮切りに、年度内にルーシー店(札幌市白石区栄通18丁目)、帯広ベルデ店(帯広市)にも広げる。組合員や一般を対象に月間で延べ500人の受講を予定している。
キッチンスタジオのデザインを担当したのは、アトリエテンマの長谷川演氏。「デザインはナチュラルな感じで、組合員や買い物客が溶け込みやすいものにした。ただ、半歩くらい上の生活に繋がるようにデザインを工夫している。コープさっぽろが本格的にクッキングスクールをやるという意思をきちっと伝えるデザインにもした」と語っている。なお、ルーシー店や帯広ベルデ店のスタジオも長谷川氏が手がけることになっている。